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12月のメールマガジンに寄せて

ー スタッフのコラムー
ロドリガス晴海(クリエイティヴ・ヴィジョンUSA)
【12月のメールマガジンに寄せて】

耳慣れているけれど、
起源や背景は知らないと言ったクリスマスの話題をお届します。

1. サンタクロースとストッキング
アメリカではThanksgivingが終わると
クリスマスツリーの生木をツリーファームに買いに行く家庭が多く、
週末は行き交う車のほとんどがツリーを屋根に括り付けています。

また、クリスマスのシーンでよくみかけるのは
暖炉の前に下げてあるストッキングでしょう。
(アメリカのほとんどの家庭では、
家族だけでなく、ペットも自分のストッキングを持っていて
プレゼントが届けられます。)

我が家のストッキングはそれぞれの名前のイニシャル、
Harumi, Tony, Alyssaが縫い付けてあります。
子供達は名前入り、またはぬいぐるみの特注、
右端は我が家の愛犬のZiggyのストッキングです。

私はアメリカに45年住み、
クリスマスにはツリーやストッキングを当たり前のように飾ってきましたが、
その起源を詳しく知りませんでした。 
サンタクロースのモデルが昔の司祭、聖ニコラウスという話を
聞いたことがある方は多いかもしれません。
心優しいニコラウス司祭は困っている人には惜しみなく施しを与える人でした。
彼の家の近くには、3人の娘のいる家庭がありましたが、
とても貧しかったので、
このままでは娘たちがお嫁にいけないという状況でした。
それを知った聖ニコラウスは、
身分を明かさずに施しをするためにその家の煙突から金貨を投げ入れたところ、
その暖炉のそばに干してあったストッキングの中に金貨が落ちたのです。
そのお金で貧しい娘たちの家が救われたという逸話から、
クリスマスには、聖ニコラウスがプレゼントを運ぶサンタクロースとなり、
靴下の中にもプレゼントを入れるという習慣に発展したようです。

日本では製菓業者がストッキングにお菓子を詰めて売り出していますが、
皆さんはクリスマスにストッキングを暖炉の前に下げるという
習慣の背景を知っていましたか? 

2. 国によって違うプレゼントの届け方
クリスマスは、地球のあらゆるところで祝われていますが、
イタリア(クリスマスはナタレといいます)では、
サンタクロースではなく魔女ベファーナが、
枕元のストッキングに、
良い子にはお菓子を、良い子でないと石炭を入れていきます。
ベファーナがやって来るのは1月6日で、
イタリアの子供たちは1月6日がプレゼンを貰える日となっています。
オランダやドイツでは、12月6日が聖ニコラウスの日として
プレゼントが届けられるというように、国によって独自の習慣があるようです。 

世界共通と思っていたクリスマスですら、祝い方がこれほど異なるのですから、
ビジネス界でも自分の当たり前がどこにでも通じると思い込むのは危険です。
国外の取引では、相手のことをよく理解したアプローチが必要でしょう。

3. みんなと違う赤鼻のトナカイ・ルドルフ
クリスマスソングで、誰もが知っている赤鼻のトナカイ、ルドルフは物語での存在ですが、
このルドルフの誕生には心温まる実話があります。 
アメリカが大恐慌から回復しきっていない1938年、
シカゴの会社員、ロバート・メイが、娘バーバラの為に作ったストーリーが赤鼻のトナカイ・ルドルフでした。
ロバートの妻が癌で寝たきりになった時、
娘のバーバラが、病気で寝たきりの母について、
「なぜ私のお母さんはみんなと違うの?」と、父親に尋ねたそうです。
心を痛めたロバートは、
クリスマスに子供達も良く知っているサンタとトナカイの話に、
“みんなと違う”赤鼻のルドルフを登場させ、
サンタの役に立ったという話を手作りの本にして娘に贈りました。
この父と娘のやり取りこそが赤鼻のルドルフの誕生の背景です。 
この話をロバートの会社:モントゴメリーワード社(注:日本でいえば高島屋のようなデパートの大手)が
無料の冊子にしたところ、その本が大好評となり、
1938年の初版は250万部、8年後の再販はさらに350万部という
驚異的なベストセラーとなりました。

再販の2年後、1948年には、ロバートの従兄弟のジョン・マークスが
このストーリーをもとに作詞作曲して、
『赤鼻のトナカイルドルフ』をリリースしました。
この曲はクリスマスシーズンにいつも耳にしますが、
その背景には母親を癌で亡くした娘を慰めるために
父親が心を込めて作ったストーリーという実話を知ると心が温まりますね。

今日でもみんなと違う子供や障がい者がいじめや差別を受けたという記事をよく目にしますが、
みんなと違うルドルフでもサンタに選ばれ、
堂々とそりを引く役割を果たしたという話は心に響きます。
12月、1年の終わりに人生や仕事、家庭で心配ごとや不安を抱えておられる方も、
ルドルフのように顔をしっかりあげて、
前を向き2026年に向かわれることを祈って今年最後の私のコラムを終わりにします。

素敵なクリスマスを!

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