CES2026の一つの注目ポイント
ー スタッフのコラムー
清水保彦(クリエイティヴ・ヴィジョン、プランニングディレクター)
【CES2026の一つの注目ポイント】
日本では往々にして誤解されていますが、CESは製品の展示会です。
「注目の製品」とか
「注目のカテゴリー」とかはあっても
「注目のCES」とかはありません。
あくまでも、CESは「トレンドの入れ物」です。
そんなCESにも「変化」はあります。
出展製品のトレンドと関係しながらも、CES側の主体的な変化があるのです。
その中で最近、もう少し意図的な変化というか強調というかが見えて来ているのです。
CESが強調する一つのカテゴリー
CESのオフィシャルサイトの中に、一つ「?」と思うページがあります。
左から「展示スペース」「ミーティングスペース」
「ブランディングとPRの機会」「グローバルパビリオン」・・・
ちょっと待て! です。
グローバルパビリオンってヴェネティアンエキスポの2階で
イノベーションアワード展示の横にある「展示スペース」の中の一つですやん?
なんでそこからわざわざ引っ張り出して
展示スペース全体とタメを張る1項目として取り上げているの?
国ごとのグループ出展だから?
それならユーリカパークに、
ずっと前からフレンチテックとか
ジャパンテックとか、国ごとのパビリオンありますよね?
CESが時々やる
意図的な会場改編
お近くの図書館に行ってみてください。
ちょっと大きな図書館なら、
オンラインデータサービスというのが使えると思います。
清水も使って検索してみました。
検索キーワードは「CES」。
新聞記事で検索して、
CESの変遷自体を見ることができると考えたのです。
日本での初出は、1978年の日経新聞。
さすが経済専門誌です。
日本から家電製品が海を渡ったという感じの記事みたいでした
(見出し検索なので、中身は想像)。
2001年には、朝日新聞に始めてCES関連の記事が出ます。
記事の変遷は、ITを含む生活関連製品の変遷であり、
それはそのままCESの変遷でもありました。
2010年頃には自動車メーカーの出展が増え、
2012年にはユーリカパークができ、
2015年にはCESの名称とロゴが変更されています。
2018年には、デザイン&ソースという
新カテゴリーが展示ホール外の駐車場に巨大テントを設置する形で誕生。
これはまさにCESの意図的な会場改編で、
前年までユーリカパークに隣接した
極小ブースの乱立(清水は九龍城に見えました)を
整理(隔離?)しようという意思の現れでした。
そして2024年、ヴェネティアンエキスポ2階に
グローバルパビリオンが誕生。
国ごとのパビリオンは
すでにユーリカパークにあるにも関わらず、
ユーリカパークと同じヴェネティアンエキスポに
あらたな国別パビリオンを作った点に要注目です。
スタートアップは頭打ち?
CESのスタートアップ規定は日本のそれより厳格で、
「初めて企業活動をする企業」を示します。
しかも、継続で2年までしか出展資格がありません。
CESは「そろそろスタートアップも頭打ち」と
考えているのでしょうか?
少なくとも
「今の規定のままだと、これ以上は増えない」
という判断はあるのでしょう。
実際に、あれほど隆盛を誇ったフレンチテックも
年を追うごとに縮小しています。
ただし、韓国パビリオンが増殖中なことを見ると、
国ごとにスタートアップへの注力のタイミングが違うことも分かります。
そんなこんなで、グローバルパビリオンで
スタートアップ以外でも国ごとでまとまった出展を。
ということを狙っているのではないかと想像します。
JAPAN TECHは
グローバルパビリオンにも出展
CES2026。
なかなかに力の入ったグローバルパビリオン。
この注目のエリアにも、JAPAN TECHはしっかり出展します。
もちろん、ユーリカパークにも。
ユーリカパークには、22社。
グローバルパビリオンには、13社。
それぞれピッチステージがあり、
ミートアップの時間もあり。
4,500社を越える出展で14万人を越える来場者を迎え撃つCES。
毎年と同じハチャメチャな現場が来年早々に繰り広げられるわけです。
ヴェネティアンエキスポの1階と2階。
その両方で、JAPAN TECHは皆さまのご来場をお待ちしています。
では、いつもの言葉で締めましょう。
来年1月。ラスベガスでお会いしましょう!








