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アメリカ最前線リポート Vol.5

ー CV Report ー 
   by アーカス・リツコ(CVメルマガ編集長)

【アメリカ最前線リポート Vol.5】

ワクチン接種状況とラスベガスの今

アメリカでは、ワクチン接種が急ピッチで進んでいます。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の発表によると、

4月20日午前6時の時点で
全米で予防接種を完了している人は8,622万3,506人。
1回目の接種が終わった人(近日中に接種を終える)が
1億3326万6995人で、5月中には、65才以上の方の80%、
18才以上の51%が接種を完了する見込みです。

ただ、(ピークだった1月7日の27%であるものの)
現在でも1日平均66,864人の新規感染者が
報告されているため、引きつづき注意は必要です。

こうしたワクチン接種状況を受け、
4月20日、ネバダ州のシスラック知事は、
6月1日より、州内すべてのビジネスにおいて
100%のキャパシティーで運営することを容認すると発表しました。
これを受け、5月1日より各自治体が、
ウィルスの感染、予防接種、検査をどのように行うか、
コミュニティーにとって最善の方法が何かあるか
を検討した上で移行措置を決定する予定です。

これに伴い、ラスベガスのコンベンション、ショーの再開も続々発表されており、
遂に、ラスベガスの名物ショー、シルクドソレイユも
夏から再開される運びになりました!
現在、発表されているのは、
『O』(Bellagio Hotel)、
『Mystère』 ( Treasure Island Hotel)、
『Blue Man Group』(Luxor Hotel)
で、チケットの発売も始まっています。
ナイトクラブなどの再開日はまだ発表されていませんが、
夏には徐々に再オープンする予定です。

コロナウィルスの完全収束には至っていないものの、
ラスベガスの街には活気が戻りつつあり、特に週末はにぎわっています。
来年のCES2022の頃には、さらに街が元気を取り戻していることを願います。
また次回のリポートで、最新情報をアップデート致します!

お詫び:
加藤CEOによるメルマガ51号のコラム内に
貼ったリンクが期限切れになっておりました。
申し訳ございません。
下記のリンクから、新しいコンベンション・センターの
エキサイティングな映像をご覧いただけます。
来年、現地でぜひお会いできますように!
https://www.reviewjournal.com/business/tourism/new-convention-center-hall-makes-debut-take-a-look-inside-2324659/
 

ジョージ・フロイドさん死亡事件、元警察官に有罪評決

昨年5月、米ミネソタ州ミネアポリスで
黒人男性ジョージ・フロイドさん(当時46)が
死亡させられた事件で、
殺人罪などに問われた元警官で白人のデレク・ショーヴィン被告(45)
への評決が、4月20日、全米、全世界が見守る中、言い渡されました。
審理には3週間を要し、裁判所があるミネアポリスでは、
評決絵を待ち焦がれる人々で、連日、緊張状態が続きましたが、
陪審は4月20日、すべての罪状について有罪評決を出しました。
これにより、ショーヴィン被告は、
第2級殺人、第3級殺人、故殺の3つの罪すべてで有罪となりました。
有罪が言い渡されると、ショーヴィン被告には
手錠がかけられ、量刑が言い渡されるまで、
刑務所に移され、勾留が続けられます。
第2級殺人罪は、殺意の有無に関わらず適用され、量刑は最長禁錮40年。
第3級殺人罪は、危険な行為によって人を死なせる犯罪。
ミネソタ州の判決指針によると、
初犯の殺人罪には12年半の禁錮刑が科せられることになっていますが、
判事が加重要素があったと判断すれば、検察側は最高で40年まで求刑できます。

今回、この裁判が大きな注目を集めた背景には、
アメリカでは、警官による拘束中に容疑者が死亡した場合、
裁判で警官が有罪とされることはまれで、
訴追すらされないことも多いという事実があるからで、
今回の評決は、同国における
今後の同種の裁判に影響を与えるとみられています。
ショーヴィン被告の弁護団は控訴する見通しで、
フロイドさんの死に関する報道や、
フロイドさんの遺族が起こした民事訴訟の和解が
陪審団の判断に不当な影響を与えたと主張すると考えられますが、
勝訴の可能性はほぼないと言われています。

評決を受けて、バイデン大統領は国民に向けたテレビ演説で、
「これは白昼に行われた殺人であり、制度的な人種差別を世界の目にさらした」。
そして、有罪評決については、
「評決内容に安堵した。この評決は、米国の正義に向けて大きな一歩になり得る。
そして、それがもっと広範な変化につながることを期待している」と述べました。

また、評決が出されると、裁判所の前に集まった数百人の群衆、
全米各地でテレビの報道を見つめる大勢の人々が
歓喜の声をあげる姿がカメラに捉えられました。

ジョージ・フロイドさんの弟フィロニスさんは、
評決後、家族と記者会見を開き、
「私たちは再び息ができる I can breathe again」と
安堵の気持ちを述べましたが、
「正義を求めるための闘いは終わっていない」と強調し、
「果てしなく続く連鎖」を断ち切るためにこれからも抗議する必要があると語りました。

フロイドさんの死をきっかけに、米国内だけでなく、世界中で
人種差別や、警察による暴力行為に対する抗議活動が行われ、
警察の改革も求められています。
4月21日、米司法省は、
ショービン被告に有罪評決が下されたことを受け、
ミネアポリスでの警察活動に対する広範な民事調査を開始しました。
ガーランド司法長官によると、抗議デモ中を含め、
過剰な武力行使の慣行があるか、
差別的な行為が行われていないかなどの調査が行われます。

前述しましたが、米国では、警官の実力行使による死亡事件が
起訴されて有罪になるケースは大変まれなため、
今回の評決は非常に画期的と言えます。
しかしながら、フロイドさんの弟、フィロニスさんが語った通り、
これですべての問題が解決したわけではありません。
今後、私たちに必要なのは、この風向きを変えずに、
人種に関係なく、協調して前進していくこと。
それが、アメリカ人、そしてアメリカで生きていく人々に
与えられた課題となるでしょう。

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