アメリカ最前線リポートVol.34 】 アメリカ大統領選アップデート
ー CVリポートー
アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)
【アメリカ最前線リポートVol.34 】
アメリカ大統領選アップデート
前回のリポート配信直後の7月21日に
バイデン大統領が11月のアメリカ大統領選から撤退。
民主党全国大会の最終日である8月22日に
ハリス米副大統領が大いなる歓迎ムードで大統領候補の指名を受諾しました。
民主党全国大会には、
バラク&ミシェル・オバマ前大統領夫妻、
ビル&ヒラリー・クリントン前大統領夫妻、
オプラ・ウィンフリーなどの
オールスターが感動的なスピーチを行い、
これを機に、
トランプ前大統領共和党候補の優勢で進むかと
思われていた候補者争いも形勢は逆転。
世論ムードは、ハリス候補がリードしている感もあるのですが、
9月5日、CNNが発表した最新の世論調査によれば、
両者の支持率は依然拮抗しているようです。
(調査は民主党全国大会後に6州で実施)
ハリス氏はウィスコンシン州とミシガン州で
リードしている一方で、アリゾナ州では劣勢。
ジョージア、ネバダ、ペンシルベニア各州では両氏の支持率はほぼ互角。
州別の支持率は、ウィスコンシン州ではハリス氏が50%と
トランプ氏の44%を上回り、
ミシガン州でもハリス氏(48%)がトランプ氏(43%)より優勢。
ただ、アリゾナ州では、トランプ氏が49%で、
ハリス氏の44%を上回っています。
その他、ジョージア州とネバダ州での支持率は
ハリス氏が48%、トランプ氏が47%。
ペンシルベニア州では両氏とも47%となっています。
(ペンシルベニア州は割り当てられた選挙人の数が6州の中で最も多い激戦区)。
投票日までは、残り9週ですが、
有権者の15%はまだ誰に投票するかを決めていないと
回答していることから、
これらの浮動票が
今後の選挙戦でどう左右するかが
勝敗を分けそうな気配が濃厚になってきました。
トランプ氏とハリス氏の第一回目の討論会は
ABCテレビで9月10日に予定されています。
9月4日に発表されたテレビ討論会のルールによると、
相手候補の発言中はマイクの音を消すことで両者が同意。
ハリス陣営は、
トランプ陣営はマイクを消音にすることに固執するのは
元検察官であるハリス氏にやり込められるのを防ぎたい、
90分間も大統領として振る舞う自信がないからだと
主張し、もめにもめましたが、
最終的に「相手の発言時にはマイクの音を消す」
ルールが適用されました。
静かにお互いが主張を述べ合うのか
果たして大激論が聞けるのか大変興味があります。
続報はまた次回のリポートでお届けします。