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アメリカ車社会を利用した巧妙で悪質な犯罪

ー CVスタッフのコラムー     
By ロドリガス晴海(CV USA)

【アメリカ車社会を利用した巧妙で悪質な犯罪】

今回のコラムでは、

私が実際に経験したアメリカの車社会を利用した
巧妙な犯罪トリックについてお話したいと思います。

私はつい先日、車社会を裏手に取った巧妙なトリックにはまり、
バッグを盗まれてしまいました。
盗まれたバッグは小型のショルダーバッグでしたが、
中には免許証やクレジットカード、健康保険IDカード、CostcoのIDカード、
そして孫と私が毎週のように行く地元の動物園のメンバーシップカードの入った
カードケースが入っていました。
他には日本で購入したスタイリッシュな電動歯ブラシ、メガネ、

コインパースには約$60の現金が入っていました。
カード類はセキュリティーがかかっていますから、現金目当てだったと思いますが、
普段から大金は持ち歩かないので現金の被害は最小限に食い止めらました。
しかし、現金そのものよりも亡くなった母から貰った
Louis Vuittonのコインパースのほうが
私にとっては価値があり、すごく悔しい思いです。

一瞬の出来事でしたが、今振り返れば、
用意周到に計画された犯罪だったように思います。

ロケーション
私が被害にあったのは銀行の前にあるペットショップの駐車スポットでした。

私が銀行から出てきて、次の買い物をするために
向かいのペットショップの駐車場に車を停めたのを
目撃されていたのかもしれません。 
銀行から出てくる人は
現金を引き出した後と思われた可能性があり、
標的になった一つの理由でしょう。
(私の場合は、引き出しではなく預入でしたが)。

手口
私が銀行の帰りにペットフードを購入する為、
銀行のすぐ前にあるペットショップの駐車場に
車を停めた時に事件は起こりました。 
サングラスをした女性が運転席のドアをコンコンと叩いて
後ろを見るようにと手招きしたのです。
どこにもぶつけたりこすったりした記憶はないので、
フラットタイヤ (パンク) かしら?
とでも思いながらすぐ外に出ました。
急なことだったので運転席のドアを閉めたという記憶は曖昧。
たぶんドアも閉めずに女性が手招きをする
車後部を見に行ったのだと思います。
その女性は英語ではなくたぶんスペイン語で、
Money, Moneyと言って私の車の下を指さしていました。 
すると私の車のボディーの下 に
半分に折ったお札が散らばっていました。
 

これが実際にばらまかれていたお札、
車の下で$1と解り難くするために
全部半分に折ってありました

勿論、私が落としたお金ではありませんから 
”They are not mine “ と言いましたが、
後になって冷静に考えれば
私がそのスポットに入った時には
そんなお札が散らばっていませんでしたから、
故意に車の下にばらまかれたことは明白です。
その時点では何のことだか訳がわからず、
もし大金であれば届けなければと思い
車の下に潜ってお札を拾いました。
半分に折った1ドル札が7枚でしたが、
私がお金を拾い終えた時にはすでに
その女性は駐車場から立ち去っていました。 
「今のは何だったんだろう?」と思いつつ、
私は買い物のついでに
その$7をペットショップに届けようと思い、
運転席に戻りました。

すると、
「あ、バッグが無い!!!」 
しかし、この時点は盗まれたなどとは夢にも思わず、
助手席、後ろの座席、トランクを開けて
チェックしたのですがありません。 
銀行を出た時は、カードケースにレシート折りたたんで
入れたことをはっきり覚えていますし、
バッグはショルダーバッグですから、
銀行手続きしている間にどこかに置くようなとはしなかった筈です。

しかし、もう一度銀行に戻って
チェックしましたがありませんでした。 
置き忘れや落とした可能性はほぼありません。
そこで車に戻って、
「あ、あの時、盗られたんだ!」
と初めて気が付いた訳です。
筋肉隆々の若者であれば、機転も判断も早いので
標的にはならなかったでしょうが、
銀行から不用心に出てきた(ように見えた)
シニアの女性(私)は、
このような犯罪者には格好の獲物だったのでしょう。
今になってみれば、もっと周りに気を付け、
冷静な状況判断ができていれば、
不用意にドアを開けて、
外にでるようなことはしなかったかもしれませんが、
ドアを外からコンコンとたたかれ、
車の後ろを”ここを見ろ“とばかりに
手招きされたら、
銀行の駐車場でぶつけられたか、
タイヤのパンクを教えてくれたのだろうという
善意の解釈をしてしまいますし、
手招きされた先に
お札がバラバラと散らばっていれば
ついそちらに目が行ってしまいます。
たまたまその日は、
仕事でクレジットカードの大きな支払いがあり、
通常はオンラインでできるのに
システムの不具合で処理ができず、
銀行に出向かなければならなかった事、
銀行に行く前に病院で
マイナーな疾患の処置を受けた後で、
局部ですが麻酔もかかっていたこと、
加えて、クライアントとのMeetingを15分後に控え、
その前にペットフードも買わなければ、
と、沢山のことが重なって気持ちが焦り、
冷静な判断ができなかったことは、
十分認めますし、大いなる反省点です。
相手はカップル。
女性が私の気を引いて車の下にもぐっている間に
男性は運転席から私のバッグを盗み、
さりげなく自分のカバンにいれて
立ち去っていたようです。 
すぐに娘が来てくれて、
ペットショップのガードマンと話をし、
周囲を確認してくれたのですが、
私はもう気が動転していて心拍数も上がり、
クレジットカードが盗まれたことを
すぐに連絡をしなければ、
免許証の代替え申請は面倒そうだ、
などと思いめぐらし落ち込んでしまいました。

その後、すぐに銀行に連絡をして、
カードをロックし再発行の手続きをし、
免許証も手数料が付きますが
オンラインですぐに再発行の依頼ができたのは、
最近のオンライン、ネットワークの進化のおかげです。
災難でしたが、けがもなく車の破損などもなかったので、
やはり自分がもっと状況や周りの様子に気を配って
正しい判断ができていれば、
このような被害は防げただろうと反省しています。 
痛いレッスンでしたが、
起きてしまった災難を嘆くだけではなく、
これからはどんな状況でも
落ち着いて冷静な判断ができるように
心がけていきたいと切に思った次第です。

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