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ホワイトハウスでの岸田首相の歓迎式典に参加して  Part1:スニーカーで駆け抜けたホワイトハウス

ー CVスタッフによるコラムー
By ロドリガス晴海(CV USA)
【ホワイトハウスでの岸田首相の歓迎式典に参加して
 Part1:スニーカーで駆け抜けたホワイトハウス】

2024年4 月10日(水)に日本の岸田総理夫妻を国賓とした
ホワイトハウスでの“Arrival Ceremony”(到着式)に参加する機会がありました。 
記者会見や首相と大統領の会談の様子は
多くのメディアでも取り上げられていましたので、
その内容はご存知の方も多いと思いますので、
一般人としてこのような行事に参加した
私の個人的な感想を書き記したいと思います。

政治には無頓着な私が、
ホワイトハウスで日本の総理とアメリカの大統領を
すぐそばで見ることができるという
大変光栄で貴重な体験ができたきっかけは、
元アメリカ国務省の事務次官だった息子が
家族も含めて招待を受け、
またとないチャンスだからと
DC訪問の手配をしてくれたからでした。 
アメリカの国務省は日本でいえば”外務省“と似た役割を持つ機関で
アメリカの外交政策を統括しています。
招待を頂いたのは、2月の半ば。
ただし招待を受けても、
登録をしてBack ground checkを受ける必要があり、
クリアをしてホワイトハウスからの
E-mailの通知を受けたのがセレモニーの1日前でした。
配信先が、WHITEHOUSEとあり、
よく読まずに迷惑メールと勘違いしてしまい、
息子に心配をかけましたが、
その後、ホワイトハウスから
大統領のサイン入りのパスが送付されてきました。

私は45年アメリカに住んでいますが国籍は日本です。
アメリカでは、通常州発行の免許証が
どんなところでもIDとして通用するため、
DCへのフライトのIDは運転免許証を使いました。
しかし、招待状にはアメリカ市民権を持っていないゲストは
国が発行したパスポートを持参するようにという注意書きがあると知って大慌て!
事前のRegistrationを息子に任せて、
パスポートナンバーやグリーンカードのナンバーなどは登録してあったのですが、
現物がないとセキュリティーを通過できないとわかり、
カリフォルニアの娘に連絡をして、
パスポートとグリーンカードをExpress Mailで郵送して貰い、
ギリギリセーフでした。
ところが当日ホワイトハウスのゲートでパスポートをチェックし、
私の登録したアメリカの姓名と日本のパスポートの名前の順番が逆だったため、
ゲートではねられるというハプニングが!
息子家族はすんなり通ったのですが、
私だけもう一度別のテントで登録のやり直しという危ない目に遭いました。
当日セレモニーは10時からで、
招待客用のゲートは午前8時に開門し、9時ピッタリに閉められます。 
招待パスを持っていても9時すぎに到着すると入れませんのでどきどきしました。
ホワイトハウスでは、ハロウィーン、Thanksgiving、またEasterなどに子供達を招待しています。 
日本の首相官邸では、一般人や子供を招く行事があるのでしょうか? 
日本の政府が主催する公的な行事や外国の要人との会談などに
様々な分野の功労者が招待されることはあるようですが、
子供や家族を招いた行事は思い浮かびません。 
そんなところはアメリカのほうが解放的だと感じました。
 
私達は行列のかなり前のほうでしたが、
私がパスポートチェックで手間取り、登録をやり直しため、
クリアになったのは9時の閉門の直前でした。
私の場合、アメリカで使っている名前は、
Harumi S. Rodriguezと旧姓をイニシャルしか入れていませんが、
日本のパスポートはShimoozaki-Rodriguezであるため、
登録した時の名前、Harumi S Rodriguezと
パスポートの名前が一致していないとはねられてしまいました。
バックグラウンドチェックなどは、
Social Security Numberや免許証で確認するので問題はなかったのですが、
身分証明書として通用するものがパスポートで、
(アメリカの市民権がない人は自国の政府発行のID)
それが登録ネームとマッチしていないことが問題になりました。 
その後、先に入っていた家族に追いつく為に
ホワイトハウスの中を急ぎ足で通り抜けたので、
「ホワイトハウスの中に入れた感動」を味わっている暇はありませんでした。
ヒールの靴は持参していましたが、
行列と立ち見を予想し、スニーカーのまま車を降りたのは正解でしたが、
まさかスニーカーのままホワイトハウスの中を駆け抜けるとは思ってもいませんでした!

余談になりますが、

アメリカの空港では各州の免許証がIDとして使えますが、
ドイツのフランクフルトの空港で、
アメリカへの帰りの便をチェックインした時、
アメリカの免許証ではなくパスポートが必要で、
この時も苗字の旧姓とアメリカでのフルネームの順番が違っていたため、
なかなかチェックインできず、
危うくフライトに乗り遅れそうになったことがあります。
(おまけに私のグリーンカードは古いので有効年限がないため、
桁数が新しいものとは2桁足りないようで、
これもイミグレーションで必ず止められます)
国際線はパスポートと同じ名前でないと
チェックインやイミグレーションでなかなか通らないのでご注意下さい。

ここまではドタバタ、ヒヤヒヤ続きでしたが、
スタッフからアメリカと日本の国旗をわたされ、
グリーンパス(一般立ち見)エリアに息子家族を見つけ、
そちらに向かっていくと、パープルパス(VIP着席)エリアに空きがあり、
スタッフに案内されて、運よく家族でそこに座ることができました。
私たちは息子家族5人プラス息子の義姉と私の7人の大所帯でしたが、
副大統領や日本から随行された大臣たちのすぐ後ろの列に
座ることができ、とてもラッキーでした。

https://www.youtube.com/watch?v=UaoOBNQaIig
こちらはYoutibeのリンクですが、5’07~5’07位に写っています。

さて、ここまでが入場篇。
次号で実際のセレモニーの様子をお伝えします。

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