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海外での虫歯治療体験

 ー CVスタッフのコラムー
吉野昌秀(CV COO)
【海外での虫歯治療体験】

海外の医療機関で治療を受けることは日常から離れた異空間の体験ですが、
先日、ついにその経験をしてきました。
ことの発端は前回のメルマガ執筆時に遡るのですが、
日本からカナダへのフライト前日に虫歯治療を行ってからの続きとなります。

今回は海外での虫歯治療体験ということで、
吉野が住んでいるトロント(カナダ)での体験記です。
カナダに住んでかれこれ10年以上が経ちますが、
幸いなことに今まで医療機関にかかったことは皆無で、
健康な生活を送ってきました。
それも普段の摂生の成果と自負していたのですが、
どうも今年に入って発生した虫歯はそのカナダライフの間にあった疑いが出ています。

兎も角、原因は忘れたのですが、
ある日突然に治療した歯に違和感を覚えるも場所はトロント。
ただ前回の経験から、歯の異常信号を無視してはいけないと学んだので
すぐに行動に移しました。
保険が適用されないことは前提で歯医者を探し、
見つかったのがKorean Town内の歯科医院に勤める日系らしき名前の歯医者さん。
過去の患者のレビューを見てみると、
みなさん大変な感謝の言葉を述べているので、
その情報だけを頼りに診てもらうことを決めて予約確定しました。
カナダでの初病院体験に少しどきどきしながら歯医者さんの扉をくぐると、
特段変わった様子のない受付で、名前を告げて待合室に座ること数分。
助手らしき方に呼ばれて診察室に行くと、
日本で見たのとほぼ変わらない診察台を発見。
そこに座るように指示されてしばし待つことに。
現れた日系の歯医者さんは、
私が日本人ということで日本語も織り交ぜて
助手の方が撮られたレントゲン写真を見ながら、
違和感の原因は治療した歯のさらに内部にある膿と説明してくれました。
治療が必要な理由や、その治療にはどういった選択肢があって、
どのくらいの金額が掛かるのか、
こちらの質問にも丁寧に答えながら
じっくり話を聞いてくれる歯医者さんに感銘を受けました。
説明に納得がいったので、
治療を即座に開始してもらうことにしたのですが、
初めての経験ということで日本とは違う点にいくつか気がつきました。
明らかな違いとしては、全身を横たえる台で靴を脱ぐ必要がないこと。
日本人として座面にあたる箇所に靴を履いたまま座るのは
非常に違和感を覚えました。
ただそんな違和感も序の口でいざ治療が始まると、
その台は頭の方が足より下になるくらいに傾けられ、
治療はそのまま90分間近く続きました。
難しい治療になったのか途中休憩はなく、
治療中、ずっと口を開けたままの状態ながら、
寝落ちしないよう懸命な努力が続きました。
しかし、その甲斐もなく、
(その時は日本からのフライトのあとで時差ボケもあったため)
何度か寝落ちをしてしまい、その結果なのか、
口の周りに見たことのない器具を取り付けられることになってしまいました。

治療は結局、一回では終わらず、
最終的に三回通うことになったのですが、
無事に虫歯治療を終えた今では、
固いものも問題なく噛み切れるくらいにしっかりと埋めてもらい、
健康な日々を過ごしています。
気になる治療費ですが、決して払えない金額ではなかったので
保険のない状態でも我慢して悪化するよりは
すぐに見てもらってよかったと思っています。

みなさま、健康第一、歯が命。
おいしく食べて今日もご安全に!

フライト経由地のシカゴ、オヘア空港のラウンジにて執筆

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