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独立記念日とアメリカ人の愛国心

​​ー CVスタッフのコラムー
ロドリガス晴海(CV USA)
【独立記念日とアメリカ人の愛国心】

アメリカの7月の話題は何と言っても独立記念日でしょう。
クリスマス、Thanksgivingは歴史や宗教的な背景を超えて、
家族、親族、親しい友人が集まり、
その絆を再認識する祝日であるのに対して、
7月4日の独立記念日は、
アメリカ人がアメリカ人であることを祝う
”愛国心“を示す日といっても過言ではありません。
アメリカの独立の歴史を振り返りながら、
人種のるつぼと言われ、
ルーツの異なる人々がどうしてここまで愛国心を表現するのか
考えてみました。


アメリカ独立の背景

アメリカの独立とは、1700年代半ばまで、
The British Empire (大英帝国)の
”新世界“の一部とされていた13の植民地の入植者達が、
自国の課税や暴政に反発し、
長い闘いの末に1776年、ペンシルバニア州フィラデルフィアにおいて
独立宣言が署名され、
英国の統治から解放され、自由を勝ち取った事を意味します。 
母国である英国は、軍隊を送り込んで統制をしようとしましたが、
入植者達は母国に対する抗議活動を組織し、
独自の民兵軍の訓練を続けていました。
それに対し、ジョージ・ワシントン率いる戦闘部隊は、
訓練や装備では英国軍に大きく劣りましたが
軍服すらない部隊が強い目的意識で団結し、勝利。
1776年7月4日に大陸会議が独立宣言を承認し、
英国とのつながりを断ち切り、
新たな独立国家”アメリカ合衆国“が形成されました。
この軍服がなかった部隊は、戦地でのカムフラージュに役立ち、
これに対して、レッドコートと呼ばれた英軍兵士は、
派手な赤の軍服が目立ち標的になりやすかったというエピソードがあります。

単一民族で、島国、特に江戸時代の長い鎖国政策で
外国との交渉を閉鎖してきた歴史を持つ日本人にとっては、
国として”独立する“ということは、知識として理解できても、
なかなか実感がわかないのではないでしょうか?
日本人開拓者が新天地を求めて他国に渡りその土地を支配する、
母国はその入植者達を保護せず重税を課し、
統制の為に軍隊迄送り出す、
それに反発した日本人が抵抗して、
新しい国を作ってしまうなどとは想像もできません。

アメリカ人の愛国心
母国の圧政に反抗し、
解放と自由を求めて形成された”アメリカ合衆国“は
その後、あらゆる国の移民を受け入れ、
異文化が融合した”異文化混在国家“となり、
世界中の人たちが集まった独特な国となりました。 
アメリカ市民は、
My Origin=自分のルーツを尊重しながらも
”I am American“というIdentityを兼ね備えています。 
日本とのハーフの私の息子は、
”I am half Hispanic, and half Japanese, my wife is French and Rumanian, so my children are well mix!”
と家族を紹介します。
5月5日には、鯉のぼりとCinco de Mayoというメキシコのお祭りの旗が同時に掲げられ、
両方のルーツに尊敬の念を表しています。

多くのアメリカ人は、自分のルーツを大切にしながらもアメリカの国旗を掲げ、
イベントでは国歌を歌い、選挙にも積極的に参加し、
“アメリカ人であるというアイデンティ”を大切にしています。
多彩なルーツを持ちながらも
愛国心をしっかり表現するアメリカ人の姿勢は、
子供の頃からの学校教育が大きな起因となっています。 
学校では国旗掲揚などの愛国心だけでなく、
“My School”を大切にする愛校心が育まれます。
アメリカでは、公立でも私立でも小学校から大学まで、
各学校を象徴するマスコットやスクールカラーがあります。
ハイスクールのフットボールの試合などは、選手の家族だけでなく、
スクールカラーのTシャツや応援グッズを持参した
地元の人々で観客席が埋まります。 
アメリカは異文化混在社会でありながら、
地域の団結が強く、学校やコミュニティーでのボランティア活動がとても盛んです。
小学校高学年になるとCommunity Service Hourが必須となり、
子供達は一定時間のコミュニティーでの奉仕活動(地域の海岸や公園の清掃など)の証明がないと
卒業する単位が不足となります。 
また中学や高校でも保護者が一定時間を
学校やコミュニティーに奉仕をする時間が義務付けられています。
日本では子供が中学生位になると保護者の関わりが殆どなくなりますが、
アメリカ人の愛国心の姿勢は幼い頃から、
大人も子供も愛校心やコミュニティーへの奉仕といった小さなユニットから始まり、
自分の所属する地域や学校を愛する気持ちが、アメリカという自国を愛す姿勢となり、
それを自分なりの形で表現することを厭わない国民性につながっているように感じます。

7月4日、アメリカの独立記念日は町中に星条旗の服を着た人が道を行き交い、
公園のバーベキューでは星条旗の紙皿で星条旗のケーキを食べる人々で溢れます。​

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