非バイリンガルが感じる 「英語って、不思議 ^^」2
ー CVスタッフのコラムー
By 清水保彦(CV プランニング・ディレクター)
【非バイリンガルが感じる「英語って、不思議 ^^」2】
「譜割り」に見る“語感”の違い
前回の「英語って、不思議」で
『英語国民は一つの単語をイントネーションも含めて
分解できない一つの記号として認識していると思われる』
と書いた。
ただ、それはあくまで僕の印象であって、証明となるものは無いように思っていた。
でも、あったのです !
日本語と英語の単語の捉え方の違いを簡単に説明できるものが。
それは、「譜割り」。
音楽用語ですが、歌詞をどのように音符に振り分けるかという考え方です。
まず日本語の場合の例として、
童謡の「さくら」と、
森山直太朗の「さくら(独唱)」を
見てみましょう。
どうでしょう?
見事に「1つの音符に1つの平仮名」が割り当てられています。
「さくら」という一つの単語ではなく、
「さ」「く」「ら」という
一つひとつの音で認識されているのです。
では、英語の例を見てみましょう。
これも有名な「Let it be」byビートルズ。
すごいでしょ?
「When」「I」「find」「my」「self」ですよ。
Let it beだって、「Let」「it」「be」ですよ !
「When」は、けっして「ウ」「ェ」「ン」じゃないし、
「I」 は「ア」「イ」ではなく、
一つの「I」なのです。
やっぱり「Vanilla」は
「ヴァ」「二」「ラ」ではなく、
「ヴァニィラ」と
一発で正しく発音しないと理解されないのです。
「非」バイリンだからの気づき
僕は、前職で広告代理店の制作セクションにいました。
広告代理店って何する会社? と、よく聞かれました。
「クライアントの代理をする会社」と答えていました。
ただ、制作セクションは少し性格が違っていました。
クライアントの代理として製品を説明できる立場なのですが、
その説明を聞く側の感覚も持っていないと
ちゃんと伝わる説明にはならないと知っている立場です。
説明を聞く側の位置に立つことで、
お金をいただく。
言ってみれば「プロのアマチュア」です。
英語も、ちょっとコレに似てますよね?
バイリンガルじゃないから分る、英語の変なとこ。
うん。英語って、不思議です。