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アメリカ中間選挙結果

ー CVリポートー     

By アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)

【アメリカ最前線リポートVol.21】
アメリカ中間選挙結果

11月8日の中間選挙で勝敗が決まらなかった南部ジョージア州の上院議員選出決選投票が
12月6日に行われ、
民主党のラファエル・ウォーノック(現職)が勝利しました。
落選した共和党候補でアメリカン・フットボールのスター選手だった
ハーシェル・ウォーカー氏はトランプ前大統領の推薦候補でしたが、
今回の中間選挙で、
トランプ氏の支持した候補者が軒並み落選したことから、
共和党内部からは批判の声が上がっています。
トランプ氏はすでに次期大統領選への出馬を表明していますが、
彼の影響力、求心力は低下の一途をたどっており、
危機的状況といえるでしょう。

この選挙結果により、上院では100議席すべてが決まり、
民主党が51議席、共和党が49議席を獲得することが確実になりました。
上院では、ハリス副大統領が議長を兼務していることから、
(決選投票前も)与党の民主党が多数派とはなっていましたが、
1議席追加されたことでバイデン政権にとっては
より安定的に審議を進めることができます。

バイデン大統領は決選投票の結果を受け、
「有権者は民主主義のために立ち上がった」と声明を出し、
勝利したワーノック氏に電話で祝福の言葉を告げたことを
Twitterで報告しました。

一方、すべての選挙結果が判明している下院は、
共和党が221議席、民主党が213議席となり、
4年ぶりに共和党が多数派となりました。
それにより、2024年までの残り2年のバイデン大統領の任期を
上下両院を別の政党が握る状態で運営することになり、
法案や予算を通すことがこれまでより難しくなりそうです。
来年一月に開催される中間選挙後の新しい議会からは、
共和党のケビン・マカーシー議員が下院議長に就任する見通しです。

共和党が多数派となったことで、
女性初の下院議長として20年近く民主党を率いてきた
ナンシー・ペロシ氏が党指導部を退くと発表。
ただ下院議員の任期が終了する2025年1月までは
カリフォルニア州の選挙区を代表する下院議員としての活動は続け、
その後引退する意向を示しています。
ペロシ氏の後任の民主党の次の下院トップとなる院内総務には、
ニューヨーク州のハキーム・ジェフリース議員が選出される見通しで、
これが決まれば、アメリカ連邦議会初の黒人の院内総務となります。

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