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コロナ禍でのCES2022

 ー CVスタッフのコラムー
  By 清水保彦(CV プランニング・ディレクター)

【コロナ禍でのCES2022】

2021年は、CESが無かった年だった。
実際にはオンラインで開催され、

JAPAN TECHは東京でCESのサテライトとしてリアル開催されたが、
ラスベガスでのリアルCESは見送られた。
それがいよいよリアルで復活した今年のCES。
仕事上一つのブースに縛られず、いろいろ見ることができたので、
その感想を書いてみたいと思います。
(ビジネス視点でのCES報告は、クリエイティヴ・ヴィジョンの
有料レポートがありますので、そちらをお申込みください)

人混みのないCES 
この写真。
撮った時はそれほど思わなかったのですが、
CESか終わった後に
「今年のCESの象徴」だと思えるようになりました。

これはラスベガスコンベンションセンター(LVCC)の
セントラルの入り口前広場です。
何度もCESにいらっしゃっている方には分かると思いますが、
こんなに空いている状態は絶対にありませんでした。
2020年の同じ場所は、こんな混みよう。

これは、当然中に入っても同じで、入口入った所はこんな感じ。

 

CESからは「来場者は45,000人」という発表がありましたが、
例年は「17万人を越えた」という発表が当たり前。
出展社数も今年は1,100社くらい。
展示フロアも、場所によってはこんな光景も。

例年の4,500社越えからすると寂しい限りです。

人混みのないCES。一言で言えば、そんな今年のCESでした。

熱量は衰えないCES2022 
ここで言う「熱量」とは、数値的なCESではなく
参加した人の一人ひとりが示した想いの濃さのこと。

日本からは行けないから、在米社員の方でチームを作って参加された方。

コロナで行けないから、ズームででも会場の人と話したい!
と、日本の社内にブースを作り、時差を物ともせず、
会場とリアルタイムで話していた方。

これらは、なんとか直接来場者と話がしたい
という想いの具現化で、CESがリアルで開催されたから可能になったこと。

17万人が45,000人になろうが、今年のCESで繰り広げられた
個人と個人のコミュニケーションの熱さは、
まったく変わらなかった。
否。難しさがあったからこそ、より熱く存在したと感じました。

「バケモノ」の復活を願う 
しかし極論すれば、今年のCESは「CES」ではなかった。
世界中のプレスが「CESはCESだ」と表現する
「CES」ではなかった。
コロナ禍という理由があったとしても、
「ドはずれた規模」を数量として確保できなかったから。

数量はただの数字かもしれないが、CESにとってはエネルギーです。
集まる。ということがもたらすCESの燃料です。
今年も変わらなかった個々の熱量が、掛け算的に盛り上がるシステムです。
そしてたぶん、CESが「CES」であるためのアイデンティティです。

CES2022を経験した「CES大好き」な一人として、
バケモノ的CESが2023年に復活することを願っています。

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