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ラスベガスの住居事情

― CVスタッフのコラム ― 
By 田中かおり

【ラスベガスの住居事情】

ラスベガスに住んでいると言うと、
え?ラスベガスって人が住んでいるの?と聞かれることがよくあります。
勿論です。
華やかなメインのストリップを少し離れると、
地元の人たちが通うレストランや住宅が立ち並ぶエリアが
東西南北に広がっています。
もともとは鉱山業で栄えたラスベガスのあるネバダ州ですが、
ラスベガスの街はそこで働く人の娯楽のために作られました。
その後はカジノ、エンターテインメント、
サービス業をメインとして発展を続け、現在に至ります。
人口も年々増え続けていますが、
それでも現在のラスベガス(クラークカウンティ)の人口は195万人。
東京都の約19分の1ですので、アメリカ全土の中では地方都市といえるでしょう。
街全体も小さく、新しい街のため区画整理や道路がきちんと整備されていて、
渋滞も少ないので、だいたいの用事は車で30分の移動で済ますことができます。
夏の暑さと年間を通した乾燥に耐えられれば、とても住みやすい場所です。

住宅の値段も他州の大都市に比べると手頃で、
COVID-19以前は2 Bedroom& 2 Bathroom のコンドミニアムが
$1,000 ほど(日本円で11万円程度)で借りられるところもありました。
地域にもよりますが、同じ部屋をロサンゼルスで借りると、
およそ2倍の$2,000(22万円程度)になりますので、
お財布にも優しい街と言えますね。

【コロナ禍における住宅情報】
ニュースでもご存じの通り、アメリカはCOVID-19の影響で失業者が増え、
頼みの綱の国からの給付金の支給額も減り、人々の不安が広がっています。
コロナ禍以降、そういった経済的不安を抱えた人々が
ラスベガスに続々と移住する傾向にあります。
そのため、空き家が出ると、
1つの物件に50人以上が申請するという異常事態になっています。
そのため、いい物件が出てもなかなか借りることができないのが現状です。
その影響で住宅価格も高騰し、今後もさらに値上がりすると予想されてます。
COVID-19が落ち着くと雇用も広がることが予想されることが、
移住者が増えている理由の一つだとも言われています。
実際に、まだ建設中の新しいホテルや、
ホテル内に出来たレストランの求人も始まっています。

 

【節税対策の不動産投資】

日本の住宅の場合、不動産の査定は、
建物価格が20%、土地値段が80%ですが、
アメリカはその逆で建物価格が80%、土地価格が20%です。
そのため、築年数が経っても物件の価値は下がりません。
特にラスベガスは乾燥しているので、築数十年という家でも劣化が少なく、
自然災害リスクも限りなく低いため、多くの投資家が税金対策として物件を購入しています。
木造の築22年以上経過の物件であれば、建物部分を4年間で減価償却できます。
節税対策として、ラスベガスの不動産を運用している日本の企業も多数あり、
物件によっては消費税がかからないものや、節税対策可能な物件があります。
現地の不動産会社によりますと、
ラスベガスの不動産はコロナ禍においても売れ行きは好調で、
ロサンゼルスのビバリーヒルズで5千万ドル(約53億円)はするだろう豪華な物件が
ラスベガスではその約10分の1の価格で買えることから、
ラスベガスはスポーツ選手の引退後の住居としても人気があるそうです。

さらにラスベガスでは、
スマートシティのプロジェクトも進められています。
NTTとDellとの共同開発で、カメラや、アプリ、デバイスといった
通信基盤(インフラストラクチャー)への投資を行っており、
2025年までの完全スマートシティ化を目指しています。
また、CES 2020に、スマートシティエリアに出展していたHITACHIも協力して、
リアルタイムのデータを活用したラスベガスのデジタル化を進めています。
世界各国から年間4,300万人の来訪者のある
ラスベガスのスマートシティー化に日本企業が加わっていることは、
ラスベガス在住日本人として誇らしく、
この街が、数年後にさらに大きく様変わりし、
他の大都市とは一線を画した画期的な街になると思うと今からワクワクしますね。

追記:
コロナ禍によってキャンセルされていた
ラスベガスのコンベンションも多くの制限はあるものの復活の兆しが見えています。
近いうちに最新のコンベンション情報をお届けします。

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