TOPへ

BLOG
  1. トップページ
  2. BLOG

海外出張で気をつけるべきこと

ー CVスタッフのコラムー     
By ロドリガス晴海(CV USA)
【海外出張で気をつけるべきこと】

私は今年から日本政府機関の
海外市場開拓アドバイザーとして登録され、
先週はIBS(International Builders’ Show)に
日本企業2社さんの出張に同行する機会がありました。
IBSはNHS(National Hardware show)や
Home and Kitchen Showも含め、
とても大規模な住宅関連のショーでした。

ショーについてのレポートは
プロの方にお任せするとして、
私がこのコラムで触れたいことは、
私自身とスタッフが今回経験した災難から
日本からの出張者が心得ておきたいことを
シェアしたいと思います。

遅延や欠航の多い冬のフライト、付随したアクシデント

私の住むサンノゼからラスベガス間の飛行時間は1時間足らずですが、
私が家を出る直前に欠航の知らせが入ってきました。
サンノゼは晴天でしたが、
ダラスなど中央部の吹雪の影響で到着便がキャンセルとなり、
予定していた午後4時のフライトが
キャンセルになってしまったというのです。
遅延の場合は遅れても飛行機は出発しますが、
キャンセルの場合は目的地まで行ける別の便を探して
予約を取り直さなければなりません。
幸い、まだ自宅にいたので、
オンラインでフライトを取り直し、
目的地のLas Vegasに夜遅くにたどり着くことができました。
フライトの予約を入れたらNotificationをオンにして、
遅延、キャンセルなどの変更があった時には
直ぐに知らせが来るようにしておきましょう。
また、もし乗り継ぎ地などで、
次の便がキャンセルになった場合は
カウンターの長い行列に並ぶより
オンラインでフライト取り直す方が早いので、
中継地や待ち時間であっても
空港のWi-FiをActivateしておくことをお薦めします。
電話だと、応答待ちに1時間以上かかることもあります。
手順としては、オリジナルの予約ナンバーから
取れるフライトを確保
(同じ航空会社の便はフリーで取り直せますが、
違う航空会社しか選択が無い場合は料金が発生します)
その後、欠航になった便をキャンセルし、
返金手続きをするという順番がベストです。
欠航便が多く出た場合は、
躊躇しているうちにすぐに別の便は満席になるので
迅速な判断が必要です。

昨今は、欠航になっても翌日の便に振り替え、
ホテルやタクシー代を出す航空会社が少なくなっています。 

私は何とか遅い便で目的地Las Vegasに辿り着きましたが、
翌日ダラスから到着したスタッフはもっと大変な目に遭いました。
大雪で滑走路が凍結、滑走路が使えず、
そのまま機内で7時間位待たされたそうです。
機内食のサービスもなく、乗客が手荷物の中にあった
食べ物を分け合っていたとか…。 
私もそういった経験があるので、
近いフライトでも手荷物の中にすぐ食べられるスナック類を
必ず持っていくようにしています。

その後、やっとの思いでラスベガスに到着した
スタッフに新たな災難降りかかります。 
予約をしてDepositも支払ってあった
ホテルの部屋がキャンセルになっていたのです!
ホテル側はクレジットカードがDeclineしたいう説明で、
他のホテルを探すこともしてくれません。
やっと1部屋だけ空いていた
近くのモーテルに部屋を確保できましたが、
なんとか部屋に落ち着いたという
連絡が入ったのは午前2時近くでした。
このような時、 
“Managerと話したい”などと要求しても
ホテル側はカードがDeclineしたという
大義名分があるので何も対応しませんから、
議論を続けるのは時間の無駄です。
自分で対応するしかありません。
今回は日本のJCBカードが使えなかったようです。
実際、アメリカではJCBカードが使えないケースもよくあるので
出張には、VisaかMaster Cardを用意されることをお勧めします。 
Amexも大都市やホテルでは問題なく使えますが、
小さいお店では受け付けない所もあります。
(Amexは商店にかかる手数料が他のカードより高額なので)
ホテルの予約などはDepositを支払ってあっても、
チェックイン時点で滞在費全額分を支払えるカードがなければ
予約があっても部屋が取れません。
通常のホテルはCashで支払ってもSecurity Depositとして
カードにチャージがつくため、
長い滞在の時は、使うカードとチャージができる
充分な金額を準備しておかないと現地で慌てることになります。
*このチャージは予約のDepositと異なり、
チェックインの時に必要なDepositで、ホテルによって金額が異なります。
通常、Security Depositは$100~200が部屋代の他に
チェックインの時にチャージされ、
チェックアウトの時にRefund(返金)されます。

コロナ以降、ホテルのサービスも大きく変わりました。
以前は朝早く到着しても
部屋が空いていればチェックインが可能でしたが、
今はEarly Check Inには$50~100の追加費用がかかります。
荷物を預かってもらうことは可能ですが、
早い到着時間の場合はスケジュールの考慮が必要です。

また、日本で問題なく使えるカードやキャッシュも
アメリカでは受け付けられない事もあり、
Uberなどは登録カードがないと利用できないので
出張先に適したカードの準備も必要です。 

結果としては現地に無事に着き、
有効なミーティング、展示会や会社訪問でも強い反応を得て、
素晴らしい成果のある出張となりましたが、
予期せぬ災難はどんな土地でも起こります。
海外出張には事前準備をしっかりして臨むことをお勧めします。

Copyright © CREATIVE VISION. All Rights Reserved.