2025のCES、新注目エリア発見!
ー CVスタッフのコラムー
清水 保彦(CV プランニングディレクター)
【2025のCES、新注目エリア発見!】
CESの注目エリアといえば、ユーレカパークです。
そのスタートは2012年。
ヴェネティアンエキスポ(当時サンズエキスポ)の1階で、
アメリカやイギリスの財団とかがスポンサーとなって始まりました。
その後フランスのスタートアップ支援システム「フレンチテック」の躍進によって、
ユーレカパークそのものが有名になり、
さらに各国のパビリオンが増えて行ったことで、
「CESは最初にユーレカに行く」と言われるほどの注目エリアに成長しました。
もともと玉石混交
半端ないワクワク感でした
清水が初めてユーレカパークに入ったのは、2015年か2016年。
まだまだ“整然としていない”部分があり、
逆にそれがすごく新鮮で強烈な印象を感じさせてくれていました。
(奥の方には小さな中国ブースが集まっていて闇市みたいな感じだったし ^^)
(ここは、その後デザイン&ソースとして切り離されました)
そこで人が山ほど集まっていたのが、
今はホログラムファンと呼ばれているLEDの付いた棒がブンブン回って
空中に3D映像が出現したかのように見えるやつ。
(今では日本でも時々見ます)
ブースサイズは、最小サイズの10ft×8ft。
壁さえ立てず、パイプ&ドレープという黒いカーテンで仕切られたもの。
その空間に、ナイキのスニーカーが出現してクルクルと360°旋回する。
マリオも出て来たかもしれない。
すると黒山の人だかりがウォーと声を上げる。
あぁ。ナイキのOK取ってないやろな。
えぇ、ニンテンドー・・・
とか、そんなのは全然気にしない面白い、初めて見る、とにかくスゴイ
であればOK ! みたいな感覚が当時のユーレカパークにはあったわけです。
実はこのシステム。
理論的には、50年以上前に東京で実用化されていたものです。
地下鉄で窓の外を見ていると、電光文字でメッセージが見えるやつ。
トンネルの壁にあるのは、LEDの点々がある棒1本。
見る側が横に移動することで残像によって文字が見える。
そんな経緯は関係ないんです。
それをカラーにして、クルクル回した。
で、見てる人がウォーっなわけです。
理屈じゃないんです。
当たりもあればハズレもあるんです。
でも、だからワクワクするんです。
それがユーレカパークだったんです。
今、ちょっとみんなイイ子になり過ぎてるような。
そこの2階が
意外に注目エリアかも
そんなユーレカでも、やっぱりCESでは
No.1の注目エリアであることに変わりありません。
でも、そのユーレカがあるヴェネティアンエキスポの2階。
ちょっと注目したい事態が起きているようです。
向かって左が2024年のヴェネティアンエキスポ2階。
右が2025年のフロアマップです。
赤く塗ったところ。
CESのマップでは「GLOBAL PABILION」と書いてあります。
倍の大きさになっている。
ということは、ユーレカではない所に
各国の共同出展ブースが倍増したということなのです。
1階は、各国のスタートアップ。
2階は、スタートアップじゃない各国の注目企業。
「一発当てて、会社ごと売って儲ける」
みたいな発想さえあるスタートアップに比べて、
ある程度ビジネスを回して来た実績のある
でもガチガチの大企業ではない企業が
満を持してCESに持ち込んで来た新製品のオンパレード。
どうです?
これが定着して行ったら、ヴェネティアンの2階。
注目エリアとして化けて行くと思いませんか?
答えはあなた自身の目で、実際にご覧になることをお勧めします。
では、2ヶ月後にラスベガスで !!