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CES2022は、どうなるのか?

ー CV Report ー 
  By 清水 保彦 (CVプランニング・ディレクター)

【CES2022は、どうなるのか?】

【CES2021は、「場外乱闘」だった】

CES2022は、ハイブリッドでの開催が
決定しています。
つまり実際の展示会場を使いながら、
オンラインでも出展できるという両面型での開催です。
そのハイブリッドがどうなるか?
を考える際に、
オンラインのみで開催された
今年のCESを見直してみる必要があると思います。

会期後に発表された出展社数は、1,943社。
通常開催の4,500社程度の出展社数の半分以下です。

これはサーバー容量の問題とされ、
その理由から当初は1,450社に限定されていました。
結果的に500社ほど当初の想定から増えたわけですが、
CESの普段の感覚では「少ない」
と感じられる数字です。
しかし、この数字が「オンライン」での
出展社数だということに注目すると、
出展社側の大きな不安が分かります。
特にCESが考えたデジタルの出展社ページは、
こんな感じの1ページ。

この「同じに見える」ページが
1943ページあるのですから、
どの出展社も
「何かしないと自社のページに誰も来ない」
と考えて当然で、
それが「場外乱闘」
と呼ばれる事態につながったのです。

大きな企業はその資本力を生かして
CESオンラインの外に専用のプラットフォームを組み、
CESページはそこに飛ぶための入り口として使ったり、
小さいところでもCESのページには
SNSのリンクとライブ告知を置いて
Youtubeでライブ配信を行ったり・・・。
(画像は、ライブ配信機材の様子)
もちろん、そのリンクがあるCESのページへの
招待メールも出していると思いますが、
招待メールで誘客するなら
最初からYoutubeの配信ページへの招待
をすればいい話だったりします。


CES2022は、
そんなオンラインに
ラスベガスでのリアルの展示会がプラスされるのです。

【CES2022は、全出展社にハイブリッドを提供できるのか?】
上で、オンライン出展社数は
サーバー容量の関係で数が決まることを書きました。
もちろんサーバー容量を増やせば
可能ということになるのでしょうが、
はたしてリアルの出展社すべてがオンライン出展を
希望するのでしょうか?
CES2021では、
オンラインの利点を上手く使えた出展社と
上手く使えなかった出展社がいました。
オンラインのチャットルームを使って
取引先を増やすことができた出展社と、
新しい取引先とほとんど出会えなかった出展社が
いたわけです。
さらに、出展料の問題もあります。
オンラインの出展料は、
リアルの出展料とは別途必要になるのか? 
それともリアルの出展料を払えば、
オンラインのページも付いてくるのか?
リアルに出展できれば、
そこで話もできるし自社サイトへの誘導もできる。
だったら、リアルだけで十分だと
考える出展社もいるでしょう。
逆に「リアルは渡航費もかかるし、オンラインだけで」
と判断する出展社もいるでしょう。
CES側が「リアルとオンラインはセットです」
と決めた場合は、サーバーを倍以上に増やす必要が。
「リアルとオンラインは別売り」とした場合は、
ひょっとしたら今のままのサーバー容量で
いけるかもしれませんし、
リアルを希望しないオンラインのみの出展社も
追加されることで
CES総出展社数が倍増するかもしれない。
リアルとオンラインがセットなのか、別なのか? 
それはCES2022の大きな注目点ではないかと思います。

【リアルのフィールドは拡大し、すでに出展申し込みも始まっています】
まず、この「出展申し込み」が、
一般的な出展申し込みではないことを
お断りしておきます。
今までCESに出展したことのある企業が、
出展回数の多い順に出展スペースの確保を始めている。
という意味です。
日本パビリオンとしてのJAPAN TECHにも
「今度はどのくらいの大きさで出展するか?」
という問い合わせが来て、
「2020年と同様のスペースをユーレカパークに」
という希望は伝えてあります。
今まで出ていた所の出展場所が確定した後に、
一般に言う出展申し込みが始まるわけです。

そしてCES2022は、
「ウエストホール」の新設で
さらに巨大な展示面積で開催されます。

展示面積の拡大は、出展社数の増大でもあります。
出展経験のある企業の数は限られていますので、
新たにCESに出展する企業の数が
増えるということも意味しています。

JAPAN TECHも、
初めての企業が
CESにさらに出展しやすくなる方法を企画中です。
来月にはその方向性をご説明できると思いますので、
ぜひご期待ください。

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