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CESを実感で分解する その2: 来場者11万5千人は最大瞬間風速なのか?

 ー CVスタッフのコラムー     
By 清水保彦(CV プランニング・ディレクター)

【CESを実感で分解する その2:来場者11万5千人は最大瞬間風速なのか?】

CES2023の来場者数は、概数として11万5千人と発表されています。
この数字はID登録者数であり、
入口を通った人をカウントした数字ではありません。
登録しただけで来場しなかった人もいるとは思いますが、
実数とそんなに離れている数字でもないと思います。

それを前提に
大阪城ホールのキャパが最大1万6千人。
野球場である東京ドームが5万5千人。
とすると、大阪城ホールなら10Days、
東京ドームなら2試合に集まる人の数が、
CES2023に集まったということです。

って・・・
これじゃ想像できないですよね ^^

ということで、
今回は「目で見るCESの混み方」です。
コロナで最小来場者数になったCES2022と今回のCES2023。
そして人数として最大だったCES2020も含めて、
写真でご覧いただきましょう。

列車が遅延した時のJRホーム

初日開場した瞬間のユーレカパーク。
たぶん、これがCESで一番混んでいるシチュエーションだと思います。
で、思いつく一番近い写真と並べてみました。


向かって右が、
列車遅延時のJR大阪駅ホームです。

このユーレカパークというのは、
前回メルマガの「シーテック」基準でいうと
シーテック会場よりちょい大き目のスタートアップ中心の会場です。
ベネティアンエキスポという場所の1階部分を占めています。

そして、CESに慣れている方のほとんどが、
まず初日の一番に来場する場所です。

実は今年もCES初体験の方から
「初日はLVCCでメジャーなブースを見て、
 2日目か3日目にユーレカを回ろうと思ってます」
的なことを伺ったことがあるのですが、
必ずこうアドバイス差し上げてます。

「CESは、全部回れる展示会ではありません。
メジャーなとこは、見逃しても後で山ほど報道されます。
まず自分の目でユーレカをじっくり見て、
残りの時間で大きなところを見に行きましょう」と。

ということで、初日のユーレカパーク。
プロはここからCESを始めます。
11万5千人全部一斉にとは言いませんが、
感覚的には9万人くらいが、
シーテックよりやや大きいフロアに一気に押しかけるイメージ。

東京の方には
「朝の通勤ラッシュの山手線ホーム」
と申し上げると分かりやすいかもしれません。

とりあえず初日のユーレカパークは
この状態が1日続くというのが、CESです。

最大と最小を比較してみると

次の写真。最小来場者数だった2022年と
最大だった2020年のセントラルホール前を
たまたま撮っていた写真を並べてみました。


左が来場者4万人だった時。
右が17万人超だったもの。
完全に同じアングルではありませんが、
どちらも、昼ごはんを買いに
LVCCのセントラルホール前に出た時の写真です。

なお、CES2023はスタッフ用のお弁当を食べていたので、
同位置での写真は撮ってません。
来年は撮ります。

で、ここまで混んでくると、
「CESあるある」な光景が出現します。


イス難民です。

なにせシーテックがいくつもあるような会場で、
通勤ラッシュのホームみたいな人混みの中を
毎日2万歩も歩かされるのです。
(広さや歩数についてはメルマガ前号参照)
そして、イスの絶対数が完全に足りない。

ならば、座ってしまえ~!
テーブルもないし、ここで食べてしまえ~!
となるのが、CESなのです。

結局、CESは台風です。

たしかに11万5千人が4日間、
ずっと会場に詰めっぱなしとは考えられません。
MAXの人数は、最大瞬間風速でしょう。

でも、少しだけ弱くなった強風は
会期中(少なくとも3日目までは)場内を吹き廻っているのです。

11万5千の風が、会場という海を沸き立たせる。
そんな、嵐のようなCES。

怖いもの見たさでも構いません。
来年は行ってみましょう!
百聞は一見に如かず、です。

次回は、出展費用だけでなく
CESに出かける時の「お金」の件を、
ハンバーガー基準で解いてみたいと思います。

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