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CTA President との面談 ―Journey of Japan Tech and Creative Vision―

 ー CVスタッフのコラムー
ロドリガス晴海(CV USA)
【CTA President との面談―Journey of Japan Tech and Creative Vision―】

Creative Vision(CV)は、海外展示会の総合企画運営を提供する組織ですが、
その中でも毎年1月に米国Las Vegasで開催される
世界最大級のハイテク展示会:CESにおけるスタートアップのパビリオン、
また大手や中堅企業の単独出展のサポートの提供は大変重要な仕事の一つです。

この10月2日にCESの主催団体である
CTA:Consumer Technology AssociationのExecutiveが日本を訪問され、
その間にCVも面談の機会がありました。
CTA訪日メンバー:
Kinsey Fabrizio, President
John T, Kelley, VP CES Show Director
Melissa Harrison, VP Marketing &Communications
Kailey Adametz, Director, Executive Office


 
最初はアジア訪問、CESで大きな存在感を示す中国や台湾、
韓国の訪問の続きと思っていたのですが、
今回の訪問は日本だけということで
CTAが日本との関係を大切にしていることを実感し嬉しくなりました。
CES2025では、PanasonicのCEOがKey Noteとして登壇が決まり、
Press Releaseを日本から配信すること、
大手だけに限らず、様々な日本企業をCESにPromoteするという
多くの目的を持った日本訪問でした。
今回の面談では、
CESで大阪商工会議所の共催を得てJapan Techを運営企画、
また日本で唯一のCTA Authorized International Sales Repとしての
弊社、Creative Visionの役割や立場を
Japan Techのヒストリーと共にCTA Executiveに再認識して頂く良い機会でした。 
2015年 大阪商工会議所が地域のスタートアップ4社での出展がしたのが
Japan Techの始まりです。
パビリオンとしてというより商工会議所の出展という形式です。 
そこでブース施工運営に関わったCVは
CESという世界最大級のハイテク展示会のなかで、
SONYやPanasonic、Toshiba、Toyotaなどの大手の出展があっても、
中堅やスタートアップの出展が少なく、
単独で参加している日本企業も中国や台湾、韓国との見分けが付きにくく、
JAPANとしての存在感がとても薄いことを実感し、
商工会議所の支援を得て、
日本の存在感を示すパビリオンを作ろう!というミッションを掲げ、
Japan Techのプロジェクトを始動しました。 
2016年、CTA Executiveとの面談、交渉を始め、
2017年にCVが日本で初めてのCTAのInternational Sales Repとして承認されました。
Sales Repという立場は、日本の出展企業の代理として
CESでのカテゴリー申請や場所取りの手続きができる権限を持ちます。 
そしてついに2018年1月のCESで 
大手、中小、スタートアップが参加したJapan Techが誕生しました。
2019年からはスタートアップにフォーカスするEureka Parkに場所を移し、
2021年コロナ禍でオンライン開催になったCESのサテライト出展場所を東京有楽町に提供し、
2022年度では出張ができなくなった企業の代理出展など様々な形で
CVはJapan Techの成長を支えてきました。
CES出展にはカテゴリーやロケーションの選定に厳しい条件があり、
出展社が場所を指定することはできません。
パビリオンも単独出展でもまず出展製品技術を申請し、
カテゴリーを承認され初めて 
そのカテゴリーでの空き(Availability)が提示される仕組みです。

日本企業の多くは、最初にどこそこのブースの近くとか、
West Hallに出したいなどという希望を出されますが、
そのためにはまず出展製品をそのカテゴリーで申請し、承認を受けるという手続きが必要です。
出展希望企業が自社でCTAと直接交渉、手続きも可能ですが、
英語力だけでなくカテゴリーや出展位置の理解がないと手順がとても煩雑です。
そこで、そのような手続きを代行できるのがInternational Sales Repです。
このRepとして5年以上の経験を積み、CTAに認められるとAuthorized Sales Repとなります。
この5年の間のRequirementは、
CESの仕組み、カテゴリーやそれぞれの会場のレイアウトから、
出展のルールまでをよく理解し、
企業のCESでの出展をスムーズに進めるために経験を積む期間ですが、
CVはRepとなる前から多くの日本企業のCES出展のサポートをしていた実績を認められ、
5年の期間を待つことなく、飛び級して翌年には、
Authorized Sales Repとして承認されました。
CTAのExecutiveとの面談でもCVがAuthorized Repとして、
CESの出展ルールや手順を理解しているだけでなく、
CESの現場を取り仕切るレイバーの手配から、
各会場での電源ネットワークの接続リクエストまでの経験と知識をもつ
CVに大きな信頼と感謝も気持ちを示していただけました。
日本の展示会に慣れている企業でも海外の展示会は手順やルールが大きく異なります。
出展製品やブース部材はまず、Advanceという倉庫に一旦納めなければブースに届きません。
配送業者が直接運び込むことはできませんし、
撤収した荷物を送り返すにしても会場指定の倉庫に配送しなければならないので、
そのための書類作成や手続きはとても煩雑です。
日本のように宅配伝票を書くだけに留まりません。 

CESはただ大規模なハイテク展示会ではなく、
人類だけでなく、地球全体のよりよい未来のためのアイディアがカタチになる場所。
世界各国から4,000社以上が参加し、
スタートアップから大企業がInnovativeな製品を発表し、
Wow!という言葉が飛び交うビジネスの出会いの場所です。
そして、このような大きなイベントを安全に運営するには沢山の業者が関わり、
ルールに従わなければ大混乱が起こってしまいます。 

日本での熱いミーティングは、
CVが日本で唯一のCTA Authorized Repとして、
スタートアップから中堅大手企業が CESでInnovativeな製品を世界に発信する
パイプラインとなることを約束し、固い握手とHugで終わりました。

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