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NAB Show 2022リポート

 ー CVリポートー     
By アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)

【NAB Show 2022リポート】
 

3年ぶりのリアル開催
2022年4月23~27日(一般展示は24~27日の4日間)、
ラスベガス・コンベンションセンターにおいて
世界最大の放送機器展覧会NAB Show 2022が開催されました。
コロナ禍の影響で、過去2年の開催がキャンセルとなったため、
今回は実に3年ぶりのリアル開催です。

NAB2022のメインテーマは、インテリジェントコンテンツ。
これを有効活用するための軸として、ホールをCreative, Connect &Capitalizeの
3つのコンセプトに分け各展示を展開。
出展社数は940、来場者は5万人(終了時点での主催者発表)と
通常には及ばないものの会場は熱気に溢れ、人気ブースは大混雑でした。
ただ日本人の数は少なく、(日本人だけがマスクをしているのですぐにわかる)、
まだ日本はコロナ禍の影響を他国に比べて引きずっていると感じました。

変貌するNABの幕開け
NAB2022が従来と大きく異なるのは、新しい機材、機材に付加された
新しい技術の紹介以上に、コンテンツ制作、ストリーミング、
IP、クラウド、リモートワークといった
放送業界の次世代の注目テーマに焦点が置かれていたことでしょう。
CESが家電ショーから脱却し、テクノロジーの祭典に変換したように、
NABも放送事業者の集まりという壁を越え、大きく変貌しようとしています。

それは、今回のWinners of 2022 Product of theYear
https://www.nab.org/documents/newsRoom/pressRelease.asp?id=6468)
基調講演やセッションにも大きく反映されていています。
基調講演は

「激化するメディア・エコシステムにどう対応していくか」をテーマに、
激動の世の中で唯一わかっていることは、「変化」するということ。
その変化にいち早く対応し成功したクリエイターは何をしたのか?
どのようなソリューションで時代に対応したのか?
パンデミックに直面した時に、何がうまくいき、何がうまくいかなかったのか?等を
掘り下げた興味深い講演が行われ、大きな注目を集めました。

また、約700にも及ぶセッションには、
メタバース、世界規模のVR、マルチプラットフォームにおける新しい収益促進のための手法、
AI、OTT、ATSC3.0などなどの他、人材採用、コンプライアンス、セキュリティーなど、
放送、配信に関する様々なテーマをあらゆる角度からフォーカスした内容のものがラインアップされ、
一方的な講演会というよりも業界が直面している問題の解決案について

議論が行われる場となりました。

展示会場の様子
Creative, Connect &Capitalizeに別れた展示会場は
参加社が必要情報をより的確に簡単に取得できるようなフロア・デザイン、
各フロアには、リアル参加した人でなければ実感できない
体験ゾーンを設けるなど、様々なアイディアに溢れていました。

「Create」(ノース&セントラルホール)にはコンテンツ制作関連が展示され、
Black Magic Design, EVS, Vizrt Group、ソニー、パナソニック、キャノンなど
主力企業が出展。


Black Magic社ブース

さらにIP、クラウドなどを駆使したワークフローの紹介、
セントラル・ホールに設けられたクリエイト・インプリメンテーション・ゾーンでは、
バーチャル・プロダクションの体験コーナーが設けられていました。

「Connect」(ウェストホール)は、コンテンツが次に向かう場所として、
コンテンツ配信の限界を押し上げるクラウド・コンピューティングと
メディア・インフラストラクチャの生産性をあげたいと
考えている人たち向けのゾーンで、AWS、マイクロソフト、Sencore、BitCentral、TheSwitch、
CVが施工を担当させていただいたCapellaなどが出展。
また新しい視聴者を引き付け維持するための新しいプラットフォームや
技術を探している人に向けたリアルタイムコンテンツの
最新ソリューションのデモンストレーションも数多く行われました。


AWSブース

ウェストホールでは、IPショーケースのフロアも拡大され、
SMPTE ST 2010に準拠したIP機器によるリアルタイムの非圧縮映像のデモ、
プレゼンテーション・イベントが開催されました。


Great Britain & Northern Irelandのブース
CES同様スタートアップが熱かった!

「 Capitalize」は、新しい収益源を生み出し、コンテンツの売り上げを活性化する
戦略的ソリューションと、市場開拓、次世代テクノロジーを探している人のゾーンで、
ENCO、Planar、BeTerrific、Dellなどが出展しました。

今回、私は日本の各民放キー局の方が参加したニューメディア主催「NAB2022ショーツアー」
のお手伝いをさせていただき、彼らとともにブースを回らせていただきました。
IP、クラウド、リモートワーク、ストリーミングなど
放送業界の次世代関連のブースを精力的に回り、
また2日間にわたって開催された朝の勉強会:
SVG(Sports Video Group)の幹部をゲストに招き、
「スポーツ映像ビジネス最前線」をテーマとした講演、
Limelight Networksの幹部による
「最先端の分散型エッジプラットフォームの展開案」
も大変熱心に質問されていました。

私自身、日本の未来の放送業界を担う若く優秀な方々とご一緒できたことは
大変光栄で、貴重な経験となりました。

ショーの最終日には、NABのSenior Vice President, Communicationsである
アンマリー・カミングさんにも取材することができました。
彼女によると今年のメディアの取材数は例年以上で、
新しく変わったNABSHOW2022の模様は
全世界に配信され多くの反響を呼んだそうです。
何より、今回のショーの大きな成果はビジネスが活発に行われ、
多くの取引が成立したということで、
「実際に見て体験し、その場で取引を成立させる」
というリアル展示会の最大の利点がうまく作用したということです。
私も今回のショーを実際に回ってみて、ブース横で商談を行っている人々の姿を
数多くみかけました。


NABのプレスルームでCumming氏を囲んで。
吉井勇氏(右:ニューメディア、ゼネラルエディター)
民放キー局の若きホープの面々。

以上、駆け足でNAB2022の様子をお伝え致しました。

クリエイティブヴィジョンにおいては、NAB Show 2022の展示会リポート、
各出展者情報、注目セッションの詳細リポートをご提供致します。
ご希望の方はぜひお問合せ下さい。

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