Start-upの聖地Silicon Valley
ー スタッフのコラムー
ロドリガス晴海(クリエイティヴ・ヴィジョンUSA、San Jose在住)
【Start-upの聖地Silicon Valley】
シリコンバレーとは特定1カ所を示す地名ではなく、
広い地域の通称であることは皆さんご存知だと思いますが、
このコラムを書くにあたって自分の住んでいる
”シリコンバレー”という
特殊なエリアについて少し詳しく調べてみました。
今回はシリコンバレーの推移とこれからについて、
私の生活体験を踏まえてお話しします。
I. 自由な発想を生む土壌
シリコンバレーは3つの時代を経て今、第4フェーズに入っています。
1. 半導体で栄えた時代
2. アップルを始めとしたパーソナルコンピューターの時代
3. WEB, Internetの時代
4. 今、個人の生活とソフトが結びついた新時代に突入しています。
自分の家を開放するAirbnbや自分の車を使うUberなど、
新しい発想のビジネスが急成長しています。
私達の多くは、iPhoneを使いGoogleで検索をし AIと会話をし、
Facebookでポスティングをしたり、
Zoomで会議をすることが日常になりました。
私の家から10分も車を走らせれば、
これらのシステムや製品を開発している本社に行きあたります。
有名企業の本社敷地内には
フィットネス・ジムやレストランがあるのは勿論のこと、
自然豊かなキャンパスで従業員がいつでもリフレッシュでき、
ラウンジには各種スナックや飲み物
(コーヒーやお茶だけでなく、ビールやワインなどアルコール類までも!)
が豊富に揃っています。
サンフランシスコのSalesforceでは、ペット連れで出勤できるようにPet roomがあり、
私の息子の犬達は従業員のIDを持っていました。
写真:Petを連れて仕事ができるオフィス(San Francisco Salesforce)
シリコンバレーの多くの企業は、そこで働く従業員に最高の環境を提供し、
与えられた仕事をこなすことより、独自のアイディアを尊重します。
そうしなければ、イノベーティブな発想は生まれてこないからです。
シリコンバレーが世界のITの拠点となりえた要因の一つは、
投資家たちがVenture起業家たちに自由を与えてイノベーションの土壌を作り、
シーズを育てたことと言えるでしょう。
II. コロナの明暗とシリコンバレーのこれから
コロナパンデミックで業界や技術によってその明暗がはっきり出たと言われています。
自動車や、旅行業(宿泊、航空やレストラン業を含むビジネス)は大きな打撃を受けました。
一方、自動化技術、オンライン会議、遠隔医療、宅配、E-Learningなど
需要が急に拡大した業種もあります。
1.デリバリー、買い物代行
コロナ禍をきっかけに急速に拡大した食材などのカーブサイドピックアップ、
デリバリー・サービスは新しい生活形態として馴染んできました。
我が家でもGrocery Storeでのオンラインオーダー、
カーブサイド・ピックアップやデリバリーを継続して活用しています
無料のデリバリーは最低限以上の購入が必要なので
工夫が必要ですが使い慣れれば便利です。
ただチップの国アメリカでは配達スタッフへのチップが必要なので
上手に使わないと高くついてしまいます。
これは、配達がFedExやUPSのような配達専門業者ではなく、
ストアのスタッフが配達をしているためです。
サンフランシスコにあるインスタカートという企業のシステムでは
登録している買い物代行スタッフがデリバリーをします。
インスタカートは複数の小売業と提携をしているので、
食材も電気器具もドラッグストアの製品も
いっぺんに頼めるという利点があるようです。
2,E-Learning
コロナ以降、シリコンバレーの学校は通常に戻っても
オンライン学習を多く取り入れています。
シリコンバレーを本拠地に置くOUTSCHOOLという会社は
24時間Virtualの教室を提供し、
教師がライブで生徒とやりとりできるシステムを導入しています。
どうして24時間フル稼働が可能なのだろうかと調べてみると、
世界各国からの教師を集めて時差を利用して
ライブで24時間対応できるということでした。
これにはなるほどと驚きました。
科目もバレエから、ドラムレッスンまで豊富にあるようです。
この発想は、AirbnbやUberが自分の家や車を使うように、
教師が自分の特技や才能を使って、
自分の時間を有効に使って収入を得るという
新しい仕事の流れとして理にかなっているように思います。
コロナ以降、世界経済が大きく変動し、
個人の生活や学び方、仕事の仕方も大きく変わりました。
そんな時代でもシリコンバレーは、
いつも最先端の発想と、それを形にする土壌で世界をリードし続けています。
今では自動運転の車が街を走り、
駐車場にはテスラなどの電気自動車のための優先充電スペースが並びます。
こうした風景こそ、
常に未来を形にしてきたシリコンバレーらしい姿だと感じます。








