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【アメリカ最前線リポートVol.31】 ・米国史上初の大統領経験者を裁く刑事裁判始まる ・ブライトンライン・ウェスト着工!

ー CVリポートー
By アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)
【アメリカ最前線リポートVol.31】
・米国史上初の大統領経験者を裁く刑事裁判始まる
・ブライトンライン・ウェスト着工!

大統領経験者を裁く米国史上初の刑事裁判始まる

トランプ前米大統領がポルノ女優、ストーミー・ダニエル氏へ不倫口止め料の支払いに
ビジネス記録を改ざんしたとして起訴された裁判が4月22日より正式な審理に入りました。
これは大統領経験者を裁く米国史上初の刑事裁判となるため、
全米が注目しています。

トランプ氏は裁判にあたり無実を主張し、
自身のソーシャルメディアで、(制限があるにも関わらず)
証人や陪審、検察のスタッフを公に非難したり言及するなどを繰り返していますが、
裁判を担当するファン・マーチャン判事は、トランプ氏が彼の娘を非難したことを受け、

その後の制限の対象を自身の家族にも拡大しました。
トランプ氏はそれに対し、即刻、異議申し立てを行いましたが、
検察側は判事に対し、違反1件当たり1,000ドルの罰金をトランプ氏に科すよう要求しており、
今後も違反行為があれば収監される可能性があることを本人に通告することも求めています。

22日は、タブロイド紙「ナショナル・インクワイヤラー」のオーナーで、
アメリカン・メディア(AMI)のデービッド・ペッカー最高経営責任者(CEO)が
証人として出廷し、約2時間半証言しました。
今後は、元顧問弁護士のマイケル・コーエン氏、ストーミー・ダニエルズ氏、
元愛人のキャレン・マクドゥーガルなどのこの件のカギを握るオールスターが
証人として続々登場します。

裁判の行方や、判決も大いに気になるところですが、
こういう問題を抱える人物が大統領候補として相応しいのか?という
基本的な問題をアメリカ国民はもう一度よく考え直した方がいいのではないかと
思ってしまいます。

トランプ氏はほかにも3件の刑事裁判
(3年前に起きた連邦議会への乱入事件、
4年前の大統領選挙で、敗北の結果を覆すよう州政府に圧力をかけたとして、
組織的な犯罪を取り締まる州法に違反した罪、
大統領を退任後に核兵器や軍の能力に関する情報など、
最高機密を含む文書を不正に自宅で保管していたとしてスパイ防止法違反の罪)が控えており、
一連の裁判のなかで今回の「口止め料」裁判が先行して行われていますが、
トランプ氏の裁判所通いはまだまだ続きます。
次回のリポートでも続報をお伝えします。

ブライトンライン・ウェスト着工!

ラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ120億ドル規模の高速鉄道プロジェクト、
「ブライトライン・ウェスト」がついに4月22日に着工しました。

この計画がスタートしたのはさかのぼること2012年。
当時の発起人であるエクスプレスウエスト社が米中合弁の建設計画したものの頓挫。
その後、2018年9月、フロリダ州で旅客鉄道を運行するブライトラインが
エクスプレスウエスト社の経営権を取得し、
連邦政府から30億ドルのインフラ法による補助金を受けて、着工までこぎつけました。
ブライトライン・ウェストは、全線電化路線として建設される予定で、
車両はシーメンスのヴェラロが導入されます。

米国初の本格的な高速鉄道となるブライトラインは、
全長218マイル(約350キロメートル)の路線を計画。
列車は時速200マイル(約322キロメートル)での走行が可能となります。

将来は、アリゾナ州フェニックス、ユタ州ソルトレイクシティ、コロラド州デンバーへの
路線も検討されており、アメリカで高速列車旅行ができると思うと楽しみです。
でもせっかくなら、日本の新幹線を導入して欲しかったなと残念に思う気持ちはあります。

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