TOPへ

BLOG
  1. トップページ
  2. BLOG

【アメリカ最前線リポートVol.23】 トランプ前大統領逮捕!

ー CV Reportー
By アーカスリツコ(CV メルマガ編集長)
【アメリカ最前線リポートVol.23】
トランプ前大統領逮捕!

今年3月末、2016年の大統領選直前に元ポルノ女優との性的関係を口止め料をめぐり、
ニューヨーク州の大陪審によってアメリカ大統領経験者として史上初めて
34件の事業記録改ざん罪で起訴されたばかりのトランプ前大統領が
6月9日、核計画情報を含む数百点の機密文書を自宅に保持していた
連邦法違反の重罪で司法省に起訴されました。
大統領経験者が連邦法違反で起訴されるのは史上初めてのことです。
トランプ前大統領が起訴された罪状はスパイ防止法違反や司法妨害共謀など37件。
退任後、フロリダ州の自宅の大広間やシャワー・ルームなどに、
機密文書の入った箱が無造作に積み上げてられていた写真が多数公開されています。
問題とされる機密文書には、
アメリカの核計画や諸外国から攻撃を受けた際の反撃計画、
アメリカ、諸外国の防衛・兵器能力、同盟国の軍事的な弱点を記した書類が含まれています。

起訴を受けて、トランプ氏は13日午後、物々しい警護を受け、
フロリダ州マイアミの連邦地裁に出廷し、
機密書類の私的保管や不当な共有、司法妨害などの罪状37件すべてについて無罪を主張しました。
もし、前大統領が有罪となった場合は長期の禁錮刑につながる可能性もあると
法曹関係者は語っています。

トランプ氏は、出廷時に逮捕されましたが、
事件のことを他の被告や証人と話し合わないことを条件に保釈金なしで保釈が認められました。
また逃亡の恐れもないと判断されたことから、パスポートの没収もなく、
国内の移動や国外への渡航も制限なく自由にできるそうです。

次回公判の期日は未定ですが、
トランプ政権中に指名されたアイリーン・キャノン連邦地裁判事が
事件審理の裁判長を務めることが決まっています。

大統領記録法は、大統領や副大統領について、
公務に関する記録、書類は退任時に国立公文書館に提出され、厳重に管理、保管されなくては
ならないと定めています。
例えば、勤めていた職場を辞める際、
会社の機密資料を自宅に持ち帰ってはいけないというのは当たり前のことですし、
小学生だって学校の備品を家に持ち帰ってはいけないというのはわかることですが、
大統領在任中に海外の来賓から受け取ったギフトも自分のものだと言い張ったそうですから、
「オレ様は何でも正しい」と(心のうちはわかりませんが)
強気でいられるのでしょう。

実際、法廷を出た後は、マイアミのキューバ料理のレストランで支持者と一日早い誕生日を祝い、
スミス特別検察官を罵倒し、
今回の起訴は腐敗したFBIによる選挙妨害だと攻撃。
さらに、この国を救えるのは自分しかいない、
たとえ有罪になっても2024年大統領選で再選を目指すと豪語しました。

現在、共和党の指名争いのトップに君臨するトランプ氏ですが、
立候補を表明している前副大統領のペンス氏や、フロリダ知事のデサンティス氏、
元ニュージャージー州知事のクリスティー氏は
公然とトランプ批判を始めていますので、これから競争は激化していくでしょう。

トランプ氏の運命やいかに。。。
President or Jail。
本当にアメリカは不思議な国です。

Copyright © CREATIVE VISION. All Rights Reserved.