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展示会ビジュアル作り方のポイント

 ー CVスタッフのコラムー
By 清水保彦(CVプランニング・ディレクター )
【展示会ビジュアル作り方のポイント】

海外の展示会ビジュアルを作るとき、
「この説明。どう書いたらいいだろう?」と悩む。

分かります。
でも、酷な言い方ですが、「どう書こう」と考えてる段階で8割がた作戦失敗です。

じゃ、どうすればいいんだ?にお答えするために
今回は展示会ビジュアルを作る時のポイントをまとめてみます。

何はなくても「距離」

中身は一度置いてください。
中身より問題は「距離」です。

ハングサインが見える距離。
ブースからちょっと離れた距離。
かなり近い距離。
ブースの中にいる距離。

来場者との距離が、展示会ビジュアルのすべてです。
中身が無関係とは言いませんが、
距離こそ、展示会ビジュアルを考える時の基本であり絶対神なのです。

「ハングサイン」の作り方

まず「遠く」から見えるハングサイン。
企業名だけでいいですか? という問題です。

海外の展示会に初めて出す場合とか、来場者は誰もあなたの会社を知りません。
それでも「企業名」だけで通しますか?ということです。

それよりも
「ディストリビューター求めてます ○○会社」とか、
「立体機動装置 ○○会社」とか。
はっきり出してお客さんを集めた方が、
見込み客を吸い込むことになると思いませんか?

あのアマゾンだって、
「車関係のアマゾン。あるよ!」と掲げています。

「ちょっと離れた」は“寄せる”思考で

実はこの「ちょっと離れた」というのが、一番ブースを見にくい距離。
ハングサインは見えているので場所は分るのですが、
人垣がジャマしてブースの上の方がチラチラ見えるだけ。
“もっと近づいてもらう”ためにはビジュアル以外の手も必要です。

マイクを使ってプレゼンテーションしたり、
映像の音量を上げたり、なんならDJ仕込んでパーティしてみたり。
「音」で引き寄せるのもアリだと思います。

「かなり近い」は、写真か大きな字

「壁には説明パネルを貼る」と思い込んでいらっしゃいませんか?

下の図は「距離」とLEDビジョンの「見え方」の図です。
これで見ると、3m離れると
LEDの球同士が2.5mm離れていてもキレイな画が見えます。
つまり人間の目は、3mも離れると
「2.5mm」の間隔が見分けられないのです。
当然、説明パネルも読めません。

3m=かなり近い距離まで来たお客さんは、
この後ブースに入ってくれるかもしれない大事なお客さん。
目を惹く写真か大きな文字で、
しっかりブースの中に引き込みましょう!

「ブースの中」こそ、パネル不要

ブースの中に入って来た人には、説明パネルを読んでもらえる。
とお考えになると思いますが
言っときます。読みません。

説明しながら見てもらうのであれば、
相手の目の前に資料を出せて
大切なポイントを拡大表示することもできる
「タブレット」の方が良いはずです。
パネルの制作費も要らないし。

日本でよく見るこんなパネルで作ったブース。
百害あって一利なしです。
これだけの壁面があれば、
もっとストレートに来場者を引き寄せる
ビジュアルが作れるはずなのです。

「説明」ではなく「想い」を

展示会で来場者と話すときの順序を、逆から考えるといいかもしれません。

日本でよく見るのが、製法→構造→機能→効果。
という順のお話。
これを逆から考えて、さらに効果の前に
何故その効果を実現しようかと思ったかを付け加えましょう。

たとえば
「ウチには小さな子供が二人いる」
(これが製品開発のバックグラウンド)
「この二人が大きくなった時の食料が心配」
(これが開発課題)
「この製品は、この課題を解決する」(効果)
「中は、こうなってる」(構造)
「こう作ってる」(製法)

来場者に、少しでも遠くからこの「想い」をみつけてもらう。
そして、フェイス to フェイスで話を聞いてもらえる距離まで来てもらう。

展示会ブースのビジュアルは、
この「近づいてもらう」ためのものなのです。

それを具体的にどう作るか?
それは、弊社をはじめとする海外展示会専門会社にご相談ください ^^/

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