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アメリカ便り~アメリカには入学式がない!

 ー CVスタッフのコラムー
By ロドリガス晴海(CV USA)
【アメリカ便り~アメリカには入学式がない!】

日本の5月は、新学年、新年度が始まって1か月が経ち、
“新入生”や“新人”達が 
少しずつ新しい生活環境に慣れてくる季節といえるでしょう。 
反面、アメリカの5月6月は、学年末、卒業シーズンとなり、
沢山の年度末“End of the school year”行事が行われています。

このシーズンに私がいつも感じることは、
似ているようで正反対の日本とアメリカの文化の違い: 
入口を大切にする日本と出口を重要視するアメリカの違いです。
日本では、“入試”があり、その為の“受験”準備をし、
学校や会社に入る時点に、“入学式・入社式”があり、
新入生や新社員が多くの希望と
少しの不安を抱えて新しいスタートを切ります。
しかし、私は、アメリカで二人の子供を育てましたが
“入学式”の経験がありません。 
学年が始まる前には、学校から、
教科書や文具品のリストなどの通知はありますが、
日本のようにフォーマルな式典はありません。 
学校が始まると“Back to School”というオープンハウスが開かれ、
親が教室の子供の席に座り、
先生やカリキュラムを紹介されることが通常です。 
兄弟姉妹が同じ学校にいる家族は、
父親、母親、Grandparentsまでを総動員して、
それぞれの子供たちの教室を見学し、
先生と話し合う時間を持つような光景もよく見かけます。
生徒が前に並んで座り、親も整然とスーツ姿で並んでいる
日本の入学式とは大違い。
先生も親たちもカジュアルに話し合い、
クラスメートの親とも知り合いになれる良いチャンスです。 
新学年が始まると、スポーツチームやアートなどの
クラブ活動が活発に行われ、
上級生やコーチの家族と新入生の家族を交えの
Welcome Barbequeも盛んです。 

日本の入学式、卒業式では、必ずと言ってよいほど“校歌”が歌われます。
日本人なら大人になっても、

小学校の校歌はしっかりと覚えているのではないでしょうか? 
しかし、アメリカの学校では(私の知る限り)“校歌”はありません。 
その代わり、各学校には、スクールマスコットやスクールカラーがあります。
クーガー、ライオン、ファルコンなど強そうな動物や鳥の名前が良く使われています。

日本では、当たり前にある“入学式”や“校歌”という概念が
アメリカには全くないということ、
知らなければ些細なことかもしれませんが、
日米2か国で生活してきた私にとっては大きな違いであり、カルチャーショックでした。 

校歌に限らず、日米にある違いについては、
単にその違いを知るだけでなく、
その根本となる発想、考え方を理解することが、
異なる国で生活をしたり、ビジネスを展開したりする時に必要です。
自分の物差しだけで測らず、理解し、“受け止めること”が、
生活やビジネスでの成功への第一歩ではないかと思います。

このコラム、アメリカ便りでは、

アメリカの季節の話題や、日本とアメリカの文化の違いなどを
紹介していますが、
良い悪いではなく、
海外市場展開を検討されている皆様に、
日本の当たり前が必ずしも世界での当たり前でないことに
気がついて頂けると嬉しく思います。

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