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“日本で一番遅い”CES報告会をしました

​​ー CVスタッフによるコラムー
By 清水保彦(CV プランニングディレクター)
【“日本で一番遅い”CES報告会をしました】

先日「ジャパンテック出展報告会」というCES2024の報告会の
モデレータをさせていただきました。
たぶん”日本で一番遅い”CES報告会です。

その中身は、
ジャパンテック出展22社の中から4社の代表者の方たちに
トークセッションという形でご苦労話を聞こうというもの。

CESはこんなだったよ。とか
今年のトレンドはこう。とかには一切触れず、
何をきっかけに出展を考えたかとか、何に苦労して、何を得たか、とか。
極めて実践的な部分に偏った清水としてはすごく面白いと感じた
トークセッションとなりました。

報告会のアーカイブ動画はこちら
https://youtu.be/wMNaydtCHZc?si=CFWpbyicHEpzOygp

やっぱり最大の課題は
コミュニケーション

その中で印象に残ったのが、「コミュニケーション」のこと。
当然「英語」という障壁があって、それも含めてのことになるのですが、
海外の展示会だから気づけたコミュニケーションの要点みたいなものが、
「CES中で苦労したことは?」という質問の答えとして出てきていたのです。

いわく
「良い製品を出せば人は来てくれると考えるのは間違いで、
まず前を行く人の足を止めなければ話は始まらないということを実感した」と。

ジャパンテックのあるユーレカパークには1,400を越えるブースがひしめいています。

ブースはユーレカパークだけでなく、セントラルにもノースにもウェストにもあり、
総数で4,300超え。
その中から、たった4日間で見たいもの、出会いたいものを探さなければならないのです。
当然、気を引かないブースの前は素通りです。

この足を止めさせる「きっかけ」とは何なのか?
今回の報告会でお話を伺った方々は、
CESという巨大な展示会でそのヒントを得られたようにお見受けしました。

答えは、意外に
身近にありました

トークセッションを進める中で、
清水は意外と身近に答えがあることに気づいてしまいました。

アメリカのホテルでエレベータに乗ると、
朝はみんな「グッドモーニング」と言ってきます。
こちらが返事をしないでいると、エレベータの中が変な雰囲気になります。

コンビニに行く横断歩道で立っていると、
「ハイ。その帽子、どこで買ったの?」とか話しかけてきます。
(ホームレスの「1ドルくれない?」もあるので要注意ですが ^^)

会場内ではここまで気軽な感じではありませんが、
それでもアイコンタクトは積極的で目があえば「ハイ!」と話しかけてきます。

で、ハイと返したらもう相手のペース。
「この製品動かしてみない?」
「これ、持ってみて?」
「やってみてどう感じたか教えてくれる?」
そして、こちらの感想に応える形で
製品の詳細説明に移って行くのです。

これは、もう「説明の仕方」ではありません。
コミュニケーションの「スタンス」の問題です。
製品が動くものなら目の前で動かして、
一見何か分からないものなら「何だと思う?」と不思議に思わせて、
体験できるものは体験に呼び込んで。
「とにかく呼び込む」というスタンスです。

実は、ある大手の日本企業で、
日本から「コンパニオン」さんを連れて来たブースがありました。
さすがに美しく、浴衣でバニオン立ちする姿も決まっていました。
でも、そのブースには人が入らない。

もちろん、こちらから話しかければちゃんと英語で説明してくれるのです。
でも、彼女たちの近くに人が寄ってこない。
(写真を撮っている人はいましたが)

逆に、ジャパンテックのスタッフの中には
Tシャツにジーンズ姿で毎日トップクラスのIDスキャニング数を
稼ぐスタッフもいました。

「待ち」か「攻め」かで言えば、アメリカの展示会は「攻め」が基本。
秋葉原のメイドカフェの路上キャッチと似てるかも。
「あ。羽田さん、お久しぶりです!
 あ。ごめんなさい、人違い!
 でも何かのご縁なのでお名前教えてください!」
はい。お客様お一人ご案内!! です。

そんなこんなのCESの4日間を体験した方々の最終日の記念写真で終わりましょう。

それぞれにそれぞれの物語と気づきのあったCES2024。
来年は、ぜひあなたもCES体験を!​

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