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海外展示会での説明パネルの作り方

​ー CVスタッフのコラムー     
By 清水保彦(CV プランニング・ディレクター )
【海外展示会での説明パネルの作り方】

う~ん。「説明」パネルというか、
「説明しない」パネルというか・・・
ま。今日はそんなお話です。

写真を見れば一目瞭然

下の写真。
これを読んでいるあなたの視点からパネルの文字が読めますか?
海外展示会のパネルって、そういうことです。

離れた所から見て何が書いているか不明なら、
そのブースに何があるか分からない。
当然ブースに興味がわかないので入って来ない。
そして「説明」パネルは説明の役目を果たさない。

向かって左側は、日本で良く見るパネル。
右側は、CESでよく見ます。

CESは日本の大概の展示会より
異常にブース数が多いので、
ブース前を行く人の98%は
「別のブースに行こうと通り過ぎる人」です。
一つひとつを順番にちゃんと見ていては、
4日かけてもCESの1割も見られないからです。

そうすると、まず離れた所から見えるものが
「お客さんをつかむ」最初の道具になるわけです。

細かな機能の説明をしている場合ではありません。
企業名を大書しても、
あなたの会社がトヨタやソニーでなければ
企業名でブースに興味を持つ人はいません。
ましてや製品名を出してもその中身は分かりません。

写真の右側のパネルのように、
「FIND YOUR CLASSES」とか
「FOR YOUR SAFTY」とか
一瞬で分る言葉を投げることが
パネルに求められるのです。

「ブースに来たお客さんへの説明パネルは?」って。
それ。あなたは説明しない気ですか?
PCやタブレットもあるし、
手元で見せた方が相手と近くなれますよね?

「対応できてない間、自分で読んでもらうために必要」って。
対話しなくなったら、お客さんはどっか行きます。
一人で読むなんてしません。

海外のお客さんはフランクでフレンドリーで、
意見を聞けば一生懸命何かを答えようとしてくれますが、
一人で文字を読む時間があれば、
別のブースで誰かの説明を聞こうとするからです。

そんな来場者に対して、
いわゆる日本風の説明パネルは、
「説明できない」パネルでしかないのです。

そのパネルの前にどう立つか

そう。効果的なビジュアルで
来場者があなたのブースに興味を持ったとして、
次に差が付くのはブースに立つスタッフの働きです。

向かって左側の、ヒゲのお兄ちゃんと、
右側のスーツ軍団。
どちらもブーススタッフなのですが、
どっちのブースに入りやすいですか?

「この兄ちゃん。スタッフなの?」
というご質問には
「正真正銘スタッフです」
「メルセデスベンツの」とお答えします。
フード付きパーカー(これがユニフォーム)の袖には、
ハッシュタグの付いた検索ワードもあります。

スーツがいいか? カジュアルがいいか?
最終的にはそれぞれの出展社が
お決めになるものですが、
お客さんの入りやすさを
基準にすることをお薦めします。

「偉い人が来るからスーツ」というのであれば、
その偉い人以外の
17万人を捨てる覚悟でお決めください。

CESに限定すると、
お客さんはプレスと投資家と関係者しかいません。
(一般来場を認めていないので)
プレスは「新発見のネタ」を持って帰らないと怒られる。
投資家は、「儲けの種」をみつけないと損をする。
関係者は、「次の取引先」をみつけに来る。

どんなにカジュアルな恰好をしていても、
朝からビールをひっかけていても、
(入口に公認のバーが出ます)
ある意味日本の展示会の比ではなく全員真剣です。
(日本からは「視察」という方々もいますが)

その真剣なお客さんに、少しでも多く接するために、
よりブースに入りやすく、話しやすく・・・

あ。やっぱり「カジュアル」がお薦めです。

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