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Status Reportーアメリカの今ー

この記事は、“動き出したシリコンバレー”の現状報告の予定でした。  
今、私は窓の外の茶色い景色に目を痛め、煙の臭いのする空気を
吸いながらこの記事を書いています。

コロナ禍だけでなく、歴史的な規模の山火事に見舞われている
ここカリフォルニアは全く動けない状態です。
今「動かなくてはならない」のは、避難命令地域からとりあえずのモノを
車に詰め込み、安全な地域の友人や、家族、ホテルなどへの移動を
強制されている人々だけです。
8月21日時点で、避難を余儀なくされた人は175,000人と報じられています。
またその周りの警告地域でも、ほとんどの住民がすでに避難をしているか、
警告が命令に代わった瞬間に、すぐに避難ができる準備をしています。
山火事発生後、被害は拡大するばかりで、鎮火できたのは全体のほんの7%。
ユタ州など近隣の州から、消防士、救急隊員の応援を得て、総出での努力も
今は全く手に負えない状況となっています。

8月31日の発表では、鎮火はまだ60%程度、鎮火には9月20日ごろまでかかると
予測されています
この山火事は、強風や雷雲などの予測できない異常な現象を発生させ消火の
努力を妨げているようです、

ビジネスが戻り始め、やっと活気づいてきたシリコンバレー、
なんとか再開にこぎつけたフィットネスジムの屋外プールや、
レストランの屋外ダイニングも 山火事による大気汚染の警告で、
またクローズを強いられている状況を報告しなければならないのが
とても残念です。 


※MeGeMさんによる写真ACからの写真

【1.山火事の原因は落雷】

熱波で記録的な猛暑となっていた中、カリフォルニア北部での
約1万1000件の落雷が、乾燥した草原や森林で発火したことが原因と
言われています。
私の住んで居る地域に直接の落雷はありませんでしたが、
夜中のレイザービームショーのように稲妻の光が見えていました。
1万個以上の落雷とは想像を絶します。

【2.被害エリアは?】

8月17日からの5日間で、370件以上の火災が発生したと報じられていますが、
そのほとんどがサンフランシスコのベイエリア(シリコンバレーの地域は
地元ではベイエリアと呼ばれている)を中心に、スタンフォード大学のある
パロアルト地域、州都のあるサクラメント南部にも被害が広がっています。

ワインの産地として有名なソノマ(Sonoma)郡とナパ(Napa)郡を含む
中部と北部では、およそ1400平方キロが焼失。カリフォルニア州最古の
州立公園ビッグ・ベイスン・レッドウッド州立公園(Big Basin Redwoods
State Park)も大きな被害を受けた他、州内にある20か所以上の公園や
ビーチも閉鎖されています。

このビッグ・ベイスン・レッドウッド州立公園は、カリフォルニア州に
住む子供達なら誰もが参加の経験があるサマーキャンプの中心地で、
この夏はコロナ感染症対策でキャンプ自粛で行われていないのが不幸中の
幸いだったと思えます。

私の二人の子供達も小・中学生時代のサマーキャンプで、ビッグ・
ベイスン・パークには何度も訪れていたので、樹齢何千年という
Redwoodの大木が焼け落ち、州立公園が燃え盛っているニュース映像には、
涙がこみ上げてしまいました。

ーMail Magazine Vol.017より 抜粋転載ー

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