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Licensing Expo 2023視察リポート

 ー CV Report ー
By アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)
【Licensing Expo 2023】

アメリカ最大のライセンス展示会、Licensing Expo2023が
6月13日~15日の3日間、マンダレイベイ・コンベンションセンターにて開催されました。

Licensing Expoは40年以上の歴史を持つグローバル・ライセンス産業の展示会で、
エンターテインメント、キャラクター、ファッション、アート、ゲーム、出版物から
コーポレートブランドなどの著作権、商標権、
また著名人の肖像権の権利元であるオーナーやその代理店を
消費財メーカー、ライセンシー、小売業者と結びつけ、
新たなライセンシング・ビジネスを創出することを目的をしています。

「ライセンス・ビジネス」を簡単に説明すると、
著作物や商標の権利を持つ人や企業(ライセンサー)がその使用を第三者(ライセンシー)に許可し、
双方の利益を図るビジネスのことです。
それは、ライセンサーであるサンリオが、キティーちゃんの商標使用をライセンシーに
使用許諾してロイヤリティーを受け取り、
その契約に従って特定の商品を独占的に製造することを
ライセンシーに許諾しているからなのです。
ライセンサーは、使用許諾を与えた後も、
その商品の製造過程において、
商標のブランドイメージが損なわれないようにデザインや商品のクオリティーのチェックを
厳しく管理します。
つまり、ライセンシング契約を行うことは、商標権、著作権、肖像権の無断使用を排除し、
製造される商品のクオリティーを保持することも目的とされているのです。
実は私は日本では大手映像関連会社の国際部で版権ビジネスの仕事をしていたので、
初めてのラスベガスがこの展示会でした。
当時はまさかこの地に住むことになるとは夢にも思いませんでしたが、
ライセンシング・エキスポに参加するたび、当時のことを思い出し、少し感傷的になります(笑)。

今回のExpoには175社が参加。
バラエティーに富んだカテゴリーのキャラクターが紹介されていましたが、
特筆すべきは、日本の出展社数の多さです。
ソニー、セガ、バンダイ/ナムコ、任天堂、東宝、コナミ、東映、講談社などの
日本の大手日本企業が多数出展し、
会場内にはポケモン、ソニック、ドラえもん、NARUTO、たまごっちから、
懐かしいところではウルトラマンやタツノコプロのキャラクターなどが、
スヌーピーやミッフィーなどの海外のキャラクターに負けずに
存在感を示していました。
またゲームや映画、コミックなどのアニメのキャラクターも多数紹介されており、
日本のコンテンツがアメリカで高い人気があることが改めて実感できました。



それ以外には、服飾ブランドのハング テン、メンバーズ オンリー、マウイ & サンズ、
スケッチャーズ、ベッツィー ジョンソン、ローラ アシュレイ、エトニック、
バーバリーなどおなじみのブランドも多数出展。
また、スポーツ選手と飲料、VANSとクレヨラ(クレヨンメーカー)、
ハイエンドブランドのバーバリー×マインクラフト、
CAT(ワークウエア)×トランスフォーマーなどのコラボ実績を紹介するコーナーもあり、
異業種とのコラボ企画はライセンシング・ビジネスのトレンドとなっており、
これからも意外な組み合わせのコラボ企画が続々と登場してきそうな予感がします。

ライセンシング・ビジネスは当たれば大きなロイヤリティー収益が望めます。
東映アニメはラテンアメリカでのディールが成立したそうでニュースになっていました。
日本の中には、大手企業のキャラクターやコンテンツだけでなく、
まだまだ埋もれている原石がたくさんあるはずです。
ぜひ、こうした展示会を利用して、
もっと色んなところで日本のキャラクターや
デザインが頑張っている姿をもっとみたい!と強く感じた今回の視察でした。

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