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スーパーボウル2024がラスベガスで開催!

ー CVリポートー
By アーカス・リツコ(CV メルマガ編集長)
【スーパーボウル2024がラスベガスで開催!】

2月11日、フットボールの祭典、スーパーボウルがラスベガスで開催されました。
今回の対決は、AFC代表カンザスシティ・チーフスと、NFC代表サンフランシスコ・49ers。
私は用事があってゲームの開始時刻に家にいられなかったのですが、
家に帰る道路はガラ空き。
日曜の午後とはいえ、
街中に誰もいなくなってしまったのかというくらいの静けさで不気味でした。
それもそのはず、今回のスーパーボウルは、
記録上、最も多く視聴された米国のテレビイベントとなり、
2月13日にニールセンが発表した数字によると、平均視聴者数は1億2,370万人!
大多数が地上波のCBSで試合を視聴しましたが、
この数字にはパラマウント+ストリーミングアプリ、ユニビジョン、N.F.L.、
デジタルチャンネルとニコロデオンの視聴者も含まれており、過去最高。
昨年のスーパーボウルで樹立されたこれまでの記録を破り、
同じ放送を視聴した人の数がテレビ史上最多となりました。
ちなみに過去最高の視聴者数は、
1969年に米宇宙飛行士が月面に降り立った際の
テレビ中継で記録した推計1億2,500~1億4,000万人に次ぐもの
というからそのすごさがわかります。

この成功については、記録的な広告出稿、ラスベガスでの開催という経済的利益、
スポーツ・ベットのブーム、テイラー・スウィフト効果、
アッシャーやアリシア・キーズが出演したハーフタイムショーをなど、
さまざまな要因があるとされていますが、
とにかく話題が多く、ラスベガスに相応しい華やかな一日となりました。

試合は49ersの優勢に見えましたが、
第4クオーター終了間際にチーフスがフィールドゴールを決めて
同点に持ち込んだことでオーバータイムにもつれこみ、
史上最長となる延長オーバータイムの激闘の末に、
チーフスが25-22で破って優勝しました。
チーフスは、4回目のスーパーボウル勝利で、
2005年(2004年シーズン)のペイトリオッツ以来、19年ぶりの連覇となりました。
スーパーボウルMVPは、
決勝TDパスを決めたQBパトリック・マホームズが3度目の栄冠。
この試合のマホームズはパス333ヤード、2TD、1INT。
のみならず、ランでもスクランブルなどで9回66ヤードを記録。文句なしの授賞です。
今回の試合は、私の息子の親しい友人のいとこが
49ersのクォーターバック、ブロック・パーディーということもあって、
49ersを応援していたのですが、
やはりテイラー・スィフトの女神効果もあったのでしょう。
あと一歩のところで敗れ残念でした。
でも素晴らしいゲームでした。

テイラー・スィフトはツアーのために直前まで東京に滞在しており、
恋人のトラヴィス・ケルシーの出場するスーパーボウルに間に合うのか?
がネット上でトレンドになるほど注目されていましたが、
日本とアメリカの時差のおかげで無事到着。
試合中も彼女の応援する様子は何度もカメラに映し出されました。
ちなみに彼女が観戦していたのは、
ケルシーが用意した総額100万ドル(約1億5000万円)以上するVIPスイートで、
両家の家族や友人らが招待されたそうです。

ラスベガスも街をあげてのスーパーボール・ムードで
ホテルは超満員で宿泊料金も高騰しました。
2024 年のスーパー ボウルは、
ラスベガス経済に11 億ドルの総経済的影響を与えると予想されています。
これには推定 15 万人の来訪者が落とした金銭も含まれており、
食べ物、飲み物、ホテル、スーパーボウルの商品に
2 億 1,500 万ドルを費やされたとされています。

…とここまで書いたところで、銃撃事件の速報が入りました。
2月14日水曜日、カンザスシティ・チーフスの地元、
ミズーリ州カンザスシティのユニオン駅西側で、
第3回スーパーボウル優勝パレードの後に銃乱射事件が発生し、
23人が負傷しました。
このうち犠牲者1名が死亡、子供9名を含む22名が負傷しました。
警察は現場で、事件に関係したとみられる3人を拘束し、
事件の動機など詳しいいきさつを調べています。
容疑者の二人は未成年だそうです。
パレードと集会では警官やFBIの捜査員など
約800人が警備に当たっていましたが、事件を防ぐことはできませんでした。
バイデン大統領は直ちに声明を発表し、銃規制の強化を改めて主張。
「カンザスシティーの死傷者のために祈ります。
この国には、こうした無分別な銃暴力のまん延を終わらせる
覚悟が必要だ」と述べました。

2024年に入ってからすでに49件の銃乱射事件が発生し、
多くの罪のない市民が犠牲になっています。
許せません。
お祭り騒ぎから一転、
アメリカの光と闇が一気に見えたような一週間でした。

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