TOPへ

BLOG
  1. トップページ
  2. BLOG

展示会でのピッチ

ー CVスタッフによるコラムー
By ロドリガス晴海(CV USA)
【展示会でのピッチ】

CES2024 Japan Tech Projectは大混雑、大盛況の中無事に終了しました。 
多くの取材リポートや参加者のブログなどがすでにアップされ、
現場に行かなかった方もCESの熱量を感じていることと思います。

今回は出展社さんのチャレンジ、出展製品を訴えるピッチについて
書いてみたいと思います。
CES 2024のJapan Tech
Venetian Expo Centerの1階Hall G、スタートアップだけが集まる
Eureka Park内のJapan Pavilionにブースを構え、
史上最多の22社さんが参加されました。

今年のJapan Techにおいては、
大きなLEDスクリーンを使い、
4日間の内で3回のピッチタイムが提供されました。 
各社さんが自社の製品を紹介するピッチタイムは
Japan TechがCESに出展を始めた7年前からのオリジナル企画で、
1時間を3ブロック、20分単位で区切って進行します。
進行担当のバイリンガルMCも大活躍。
出展各社さんもそれぞれ工夫を凝らしてピッチをされました。
CESでのピッチは、カンファレンスやKey Noteとは異なり、
初めからその時間帯に招待客が会場に集まっているのではなく、
通りがかりの来場者に足を止めてもらわなければなりません。 
スケジュールはPostingをしてありますが、
関係者でない限り、
そのピッチを目指して来て下さる来場者はほとんどいませんから、
まずMCが呼びかけをして
人通りがなくてもスケジュールの時間になればピッチを始めます。
するとみるみる人だかりができて、
熱心に聞いてくださる方やビデオをとられる来場者さんも出てきます。
出展社さんには事前のクリニックでピッチとプレゼンの違いを認識して頂き、
それぞれが工夫を凝らしたスライドや映像、アニメーションなどを取り入れ、
皆さんの真剣な意気込みを感じることができました。 
オープン前のリハーサルでは少し自信がなさそうなプレゼンターも
1回目は緊張気味、でも2回目、3回目になると話し方も堂々として、
Audienceを引き込む工夫ができるようになりました。 
出展社として”製品の展示”に留まらず、
製品や技術を一般の通りがかった来場者に強く
英語でアピールするということは大きなチャレンジです。
個別のピッチ指導を受けられた出展社さんは
スライドの構成、アニメのナレーションを英語で適切な表現に置き換え、
Zoomでのピッチの練習を何度も繰り返して本番に備えられました。
スクリプトを暗記して読み上げたピッチは心にとどまりませんが、
たとえ拙い英語でも、
自分の言葉で製品や技術を紹介されたピッチには多くの人が足を止め、
その後、ブースでのより詳しい話に誘導することができました。 
今回多くの出展社さんの中で特に効果を発揮できたピッチは、
Audienceを巻き込んでデモをした出展社さんでした。 
スライドや映像でも説明はできますが、
何も知らないAudienceが
ステージに上がって「何か」を体感されると
他のAudienceを引き込むことができました。
通りがかりの来場者がすぐ近くにいる
Japan Techのピッチステージだからこそできた最大の効果だったと感じます。

今回はJTPのピッチステージでの
出展社さんのチャレンジについて書きましたが、
これは、どの展示会でも製品や技術を伝えるとき、
来場者が実際の製品に触れ、体験ができるデモを行うことは、
綺麗に作ったスライドやアニメーション以上の
効果を発揮することの証だったように感じます。 
多くの言葉、細かいフォントでの長い説明より、
デモンストレーションを通して
製品や技術の素晴らしさを感じさせることができると
製品への興味は倍増します。 

CESに限らず、アメリカでの出展の企画は早い段階からぜひご相談ください。 
効果ある出展をご一緒に作り上げていきましょう。 

Copyright © CREATIVE VISION. All Rights Reserved.