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格安航空券検索サイトは本当に格安か?

 ー CVスタッフのコラムー     
By 清水保彦(CV プランニング・ディレクター)

【格安航空券検索サイトは本当に格安か?】

前職では、社内にツーリストのカウンターがありました。
国内だろうが海外だろうが、
出張に行く時はそこでチケットを手配してもらうのです。
本来コストセンターである制作部門を分社化して
別会社というプロフィットセンターにしたのと同様、
各部署のデスクがチケットを手配していた部分を子会社化して
取扱手数料もグループ内にキープしようという
ちょっとセコイ考え方だったと思います。
ところがチリも積もれば何とやらで、
わりと人数のいる会社だったので立派に採算取れたりしていたのです。

今回は、このチケットの値段について
格安航空券検索サイトを軸に見てみたいと思います。
何と言っても、海外展示会の出展には
かならず航空券という出費が必要になるのですから。

KIX・LAX往復88,800円!

ホテル予約に「トリバゴ」があるように、
航空券についてもいろんな予約サイトを比較する格安航空券検索サイトが存在します。
Expedia、HIS、KIWI.com、エアトリ、トラベルコ、Trip.com、スカイスキャナーなどなど。
Googleにも「グーグルフライト」があるほどです。
それぞれ単体でも「比較」してくれるのですが、今回はさらにそれぞれの比較サイトを比較です。
検索する際の仮の設定は、大阪に住んでいるので、関空発着。
行先を仮にロサンゼルスに設定して、
出発日と現地出発日も仮に決めて格安航空券検索サイトで検索してみました。
クラスは、エコノミーで ^^

パッと見で一番安い金額が出たのが、エアトリの88,800円。
次がKIWI.comで、139,747円。
で、この88,000円で予約しようとクリックすると・・・
あれ? 料金合計が208,200円。

航空券は88,800円だが、燃油サーチャージと空港施設使用料、
取扱手数料は別に必要という結果です。
結局そんなに安くない~。

同じ内容でスカイスキャナーを検索すると、
GOTOGATEという予約サイトの152,316円が出てきます。
これは、関空・成田をピーチエアで、
成田・ロサンゼルスをZIPAIRでというLCC乗り繋ぎパターン。
これは支払い総額ですが、
預入荷物も機内食もアメニティも
何も付いていない“素泊まり”みたいな行程です。
全工程に預入を付けて、機内食付けてすると、
結果的には少し安いくらいかなぁクラスだと思います。

航空会社直が安い場合も

面白かったのが「サプライス」というHIS系の検索サイト。
同じ条件で関空ロサンゼルスを検索すると、
ハワイアン航空の往復で207,740円が出てきました。
もちろんサーチャージも何もかも入って、
しかも預入荷物も機内食もアリです。
なかなか良い数字です。


とは思ったものの、
念のためハワイアン航空の公式サイトでも検索。
そうしたら・・・

公式サイト直で予約した方が少しだけ安い!
まぁ。取扱手数料入れてほぼ同額なのですから、
頑張っておられる数字ではないかと思います。


      
結局「多少の不便」はガマンして

今回は、かなりいろいろなサイトにアクセスしてみました。
かなり手間でしたが、手間をかければ
そこそこ安い飛行機がみつかることも分かりました。
また安い航空券は、トランジットが長かったり、
(ハワイアン航空は、オアフで6時間)
一度別の国に入ってからアメリカを目指したり、
荷物やご飯が別料金だったりするという
「多少の不便」を伴うものだということも分かりました。
しかしそれでも、
すでに残席がかなり少なかったりして、
6月末の便はそろそろ押さえないと安いチケットがなくなる。
さらにアメリカの展示会は日本からの出展も復活しているので、
近くなれば安いチケットどころか正規運賃のチケットも無くなる。
(実際に今年1月のCESでは、35万円以下のチケットはほぼ完売状態でした)

渡航スケジュールが決まったら、
なるべく早く検索作業に入られることをお薦めします。
ただし格安航空券はほとんどキャンセル不可のチケットなので、
どのタイミングで予約確定にするか悩みどころではあるのですが。

清水は今、まさに6月末からのロサンゼルス行きで悩んでいます。
え? そのためのチケット探しを原稿化したのかい~! ってお話でした。

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