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著名コラムニストTim Bajarin氏が語る CESが生み出す潮流とトレンド

ー CVスタッフのコラムー     
By 吉野昌秀(CV プロジェクト・マネージャー)
【著名コラムニストTim Bajarin氏が語るCESが生み出す潮流とトレンド】

※本コラムは過去58回にわたりCESに参加し(90年代にシカゴで開催された
CES summer showを含む)、CESのトレンド、潮流を見つめ続けてきた
Tim Bajarin氏の記事が原文です。

Bajarin氏は、アメリカの著名テクノロジー・コラムニスト&コンサルタントで、
彼の発言や分析はテクノロジー業界に影響力を持っていると言われています。

Bajarin氏は記事の中で、CES期間中、合計35マイル (=約56km)ほど
歩いたと記載しています。
東京ドーム約10個分と言えば、わかりやすいでしょうか?
CES会場は日本で体験できるどの展示会よりも規模が大きく、
見どころが多い展示会です。
58回も過去にCESに参加しながら、
来年のCES2024をすでに心待ちにしているという著者の感想から、
CESはただ新製品を発表するだけでなく、
我々が生きていく未来を垣間見れる場所として
人々を魅了し続ける場所でもあるということがわかります。

(以下記事抜粋)
CESの展示会場内は直接の製品等の売買は認可されていないため、
製品展示のみが行われる場所となっていますが、
出展社の主な目的は製品の取引先を見つけて世に出すことです。
事実、毎年CESをきっかけに数十億ドルの取引が
成立しているという統計もあります。

そしてここ10年程は、CESは未来のトレンドを生み出し、
ニーズを探る場所としての重要性も示しているようです。

例えば、10年前のCESには、
スポーツテック、フードテック、ヘルステック、IoTなどのカテゴリーは
存在しませんでしたが、
5年ほど前に、CESはこれらに関連するカテゴリー区分と
展示スペースをVenetian (旧Sands)コンベンションセンターに設置し、
その後、LVCC ノースホールへも展示スペースを拡大しています。

CES2023では、在宅医療モニタリング(home healthcare monitoring) の展示が
目を引きました。
遠隔医療 (Telehealth solutions)や、身体活動モニタリング
(physical monitoring tools)など、
ヘルスケア分野では、患者自身が自身の健康を診るという
トレンドが生まれています。
それは世界中で発生している医療従事者の不足ということが
一因かもしれませんが、
スマートセンサー (smart sensors)、AIなどの
新たなデバイスの開発が進んだことで、
未来の医療の形が実現しつつあると言えるのではないかと思います。

製品例としては、Vivoo.IOが出展した
家庭での尿検体キット/アプリです。
個人がテストストリップを使うことで、
尿の中に含まれる物質 (マグネシウム、
ビタミンC、カルシウム、PHバランスなど)を計測でき、
アプリと連携することで分析できるというものです。

CESでの在宅医療モニタリングに関連する展示から読み取れることは、
これらの製品が未来の生活に与える影響・需要は大きく、
今後も増えていくことが予想されるということです。

もう 1 つの傾向は、家庭用バッテリー バックアップ・システムの分野でした。
EcoFlow、Bluetti、Duracell、Geneverse などの企業が、
CES で家庭用バックアップ・システム
またはモバイル ソリューションを展示していました。
充電ソリューションも今後の潮流としてCESで
大きな役割を果たしていくでしょう。

ヘルステックを始めとしてテクノロジーのトレンドを
いち早く発表の場として提供してきたCES。
CES2024においては、MetaverseとWeb3の関連事業の展示は
3倍の規模になると言われています。

これからも引き続き、新しいトレンドと潮流が生まれる
CESからは目が離せません。
今から来年が楽しみです。

引用元:https://www.forbes.com/sites/timbajarin/2023/01/10/my-perspective-on-important-trends-from-ces-2023/amp/
My Perspective On Important Trends From CES 2023, by Tim Bajarin

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